VERBA VORANT, SCRIPTA MANENT.
the Fire of St.Elmo Lit on the Cherry Leaves
9〜15:「葉桜に燈す夏への送り火」
ToHeart2 二次創作恋愛小説
III
「夏から冬への回帰線」
こんにちは。維如星です。
「恋の終わりを、受け入れた」。これは……バッドエンド直行なのはお分かりだと思いますが、多分想像以上のバッドです。いっそ書いてやろうじゃないかとは思ってはいましたが、あまりに救いが無いので……。
なんとなくフェードアウトして終わり、なんてことにはなりません。貴明はこのみにも環にも愛想をつかされ、更には「学園から愛されていたさーりゃん」を追い出したと見なされ、学校中から白い目で見られる針の筵な日々が始まります。
そして脆弱な共依存を解消しないままNYという苛烈な街に旅立った久寿川母娘は、娘の自殺と母親の発狂という最悪のルートを迎えます。その知らせを受け、孤独で惨めな日々を送っていた貴明もまた───や、ホント救えない話です。が、あくまで「ありえた話」です。
いつか公開される可能性がないわけではありません。今のところは一つ前に戻り、ささらルート側をお楽しみくださいませ。