日々思いて溢れるを残すは此れ雑文也。

MACHINA EX DEO

如星的日々の雑文

今日の雑文:雑文十番勝負ex


お題:「遙は天使だったと思う」で書き始める


君望短編番外編── Like an Fallin' Angel?

「今思えば、遙は天使だったと思うんだ……」

「……あんですと?」


気だるい夏の午後。
互いの頬を取ろうとする不毛な小競り合いの後、疲れて大の字に寝そべりながら俺は呟いた。

「あの夏、遙は俺をこんな悪魔から救ってくれるために目を覚ましたんだよ」

「……寝言をほざいてるのはこの口か?」


ヲタ百人を瞬殺する地獄の睨みを利かせながら、悪魔が再びゆっくりと身を起こす。それを俺はあえて黙殺し、芝居じみた独白を続ける。

「なのにまさかなぁ。天使が悪魔に負けてしまうとは……うううっ」

「ハァ? その判定を下したのは誰だと思ってるさ」


こ、こいつ煽りに載ってこなくなったな……。
正しい2ちゃんねらーとしての教育が行き届いて来たらしい……。

ま、ともあれ。
まさか遙のことを冗談にして口に出来る日が来るとは思ってなかったもんなぁ。
それだけあゆと自然にいられるようになったってのもあるし、あれから遙が意外にも、俺と友人のままでいてくれている安心感もある。

「ほれウジ虫野郎、さっさとあたしの飯を用意しな」

「へいへい。だりーから適当に済ますぞ今日は」


そんないつもの会話を繰り返しながら。
妙な安心感に乗っていた俺は、その後来る新たなる波乱など予想できるべくもなかった。遙の表情の裏にあるものを、まったく読みきれていなかった。



そう、戦いに敗れた天使は、人間に罰を下しに再び降りてくるのである……。



─to be continued to 君望遙復讐編:"the Fallin' Angel", NOT.

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