VERBA VOLANT, SCRIPTA MANENT.
完全に月記となってしまったこの記録簿。それでも一応つけて参りましょう。
とりあえず今更も甚だしいながら、夏コミ参加された皆様お疲れ様でした。
如星にとっては8年ぶりにサークル参加しない(落選した)夏コミでしたが、当日のみならず8月頭の締切ラッシュの時期を含めて、やはり「夏が来た感じがしない」というか「メリハリがつかない」というか……微妙に気持ち悪い8月前半戦でありました。
ま、そんなわけで今回はひたすら買い物に専念させていただいたのですが、別にサークル参加していても買い物に専念していて常時店長不在な如星、毎度と特に変わりがあるわけでもなく(笑)、こちらは例年通り40cmほどの薄い本を確保して満面の笑みでございます:)
それにしても、10年前は暑いと言ったって32度辺りで対策を練ってた気がしますが、最近は37度に耐えるのが夏コミのデフォルトとなりつつありますね……。知人曰く、自転車クラスタのサイクルウェア+自転車装備で戦ってた連中が最強だったとの事、今やアスリートとしての対策が求められるエクストリームコミケ。自分も三十路を超えて若返りの魔法(※コミケ期間中は肉体年齢が16になるがIQも16に落ちる)が切れるのがやたらと早くなってきた印象、来年あたりからこの辺を本気で検討しないと戦い抜けないかもしれないですねぇ……。
あ、もちろん冬コミはちゃんと申し込みましたよ! 今度こそ頼みますぜ有明の神様。
映画では「インセプション」が白眉でしたね。映像的にも構成的にもテーマ的にも唸ることしきりで、特に如星の評価が辛くなる「仮想世界モノ」であるにも関わらず、久々に大当たりといって良い作品でした。これはちゃんとレビュー書こうと思いつつ早一月近く……。
ただ、合わせて最近同監督の「ダークナイト」も見返したんですが、作品の根幹となるテーマというか問題意識の一つが、何の説明もフォローもなく「所与のものである」としてさらっと使われてる傾向があるんですよね。たまたま両作品共にそこが気になってしまったのが玉に瑕といえばキズ。
小説では、最近今更ながら冲方氏の「シュピーゲル」シリーズを読み出してます。まずはオイレンより。文体に時折辛さがあるものの、やっぱ造りが巧いですねぇ……。氏の作品は他の物も急いでカバーしないといけないな、と改めて思った次第。
漫画ではつい先日最新刊が出た「大奥」が凄すぎて破水寸前。「世界改変型SFモノ」として見事な領域にある上に、史書の如く短い尺の中に、恐ろしいまでに圧縮された高密度な「人間模様」を織り込んでいるのが神業としか。最新6巻でも、その半分だけで描かれている家宣がまた良い味を出しているわけで。つくづく「キャラクター」の強さを感じます。
アニメを全然見ない如星、ただ今月はtorneを買ってようやく録画環境を手に入れ、何気なくテストショットで録画した「ストライクウィッチーズ2」を、しかもいきなり第5話から見てみたらこれが思いのほか面白く。たまたま「良質なイタリア描写(補正+30)」が掛かる如星にツボ過ぎる「ローマの休日」回が当たったのが幸運だったのかもしれませんが(実際、もし最初に第6話を見てたら切ってたろうなぁ)、にしてもこちらも「説明ゼロで2期の5話目から見ても理解できるキャラクター作り」という点で非常に参考になりました。「今時の作品」摂取の足りなさをこの辺で補って行こうと思う次第。
まずは自衛隊の総合火力演習に初めて行けたのが大きいですね。木曜日の総合予行日にお招きいただき、写真や映像では決して分からない「五感で理解する」火力を堪能してきました:) ちょうど90式戦車の主砲破裂問題が解決しておらず、本実施日と違って90式の主砲発射がなかったのはちと残念でしたが……。
これも色々と書きたいことはありますが、何よりやはり「振動や衝撃を味わえたこと」「距離感や弾速を目と耳で体感できたこと」が大きいですね。去年の観艦式の際にも感じましたが、言ってしまえば写真なら解説系のページに山ほどありますし、動画も自分が撮るより遥かに良いものが見られるわけで、むしろこうした「36mmってこういう音でこれぐらいの速度感で見えるのか」「音の衝撃を感じるのはズボンの膝裏なのね」などの体感を持ち帰るのが一番重要だと思うのですよ。
あ、もちろん展示時間には外観以外に「解説系ページにもあまり無い」、メンテナンスパネルの警告文などのアップを散々撮ってきています:) あと素人としては、戦車の装甲を「ノック」出来たのは大きいですね。普通、金属製の何かを叩いた時には多少なりとも「響く」のを想像するんですが、これらの装甲はまるでコンクリ塊を叩いているかのようなソリッド感。特に今月頭、横須賀でF-18ホーネットを同じく「叩いて」きたので、違いがよりクッキリ分かって面白かったですねー。
そうそう、というわけで今月頭はネイビーフレンドシップデイに横須賀基地の中に行ってきてました。これまたホント稀有な体験で、アーレイバーク級駆逐艦ラッセンに乗れたり、先のF-18が無造作に展示してあり裏の裏まで写真撮り放題だったりといったミリな面もさることながら、基地内の街の造りが歩道の縁石一つに至るまで「アメリカ」であったり、日本の様な調達の容易な国の基地ですら、ペットボトルの水一本アメリカ製であったりと、ここが国内の異国であることを再認識すると同時に、世界中何処へでも自国の「環境」を自軍兵士に提供することへの拘りを感じたりもしました。基地内のアメフトフィールドやリアル・ダディクール(何)に懐かしさを感じる如星、ウォッシャー液色のゲータレードを堪能しての帰還でありました。
それではまた、来月の如星さんをお楽しみに!(いいのか)