VERBA VOLANT, SCRIPTA MANENT.

如星的茶葉暮らし

■ 02月中旬 ■

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酒の一滴は血の一滴。茶の一滴は心の一滴。ネタの一滴は人生の発露。


 

【2005-02-11-金】

何も積まない

随分長いこと風邪等ですっきりしない体調が続いたせいか、精神面でも妙にダルい日々が続いています。端的に言うと「ひたすら建設的なことがしたくない病」。ちょっとでも建設的なこと、それは日記書きのような能動型のみならず、例えば積みあがった同人誌を読む等の受動型でもダメ。自分の中で不毛と位置づけられてること、例えばネットで見つけたFlashゲーを延々とやるとか、もう飽きているMGS3でボーッと何も考えずにマシンガン撃ちっ放すとか(注:MGS3は「潜入」ゲーです)、そーゆー非建設的なこと以外何にも手がつかない状態が1週間ほど続いているのですよ。

……などと告解めいた日記を打って、気分が底を打たないかと思っているわけですが。

夏コミ申込:盛夏甜宴

そういえばようやく夏コミ申込書を作成しました。

入金期限が次の月曜なので週末中に書いとかなきゃいけないわけですが、まー毎度のコトながらペンを握って書類作るのダルいのです(笑)。もう最近仕事でも真面目にペン握ってモノを書くことなんてしないわけですよ。全部キーボード。たまに自分用のメモなど走り書きするにしても、あれは他所に出す用に書くのとは全然違うわけですし。大体最近は電話や会議のメモ等すらノートPCで打ってる始末(その方が早いし直しが効くからだが)、実際前回真面目にペンを握ったのは去年八月に冬コミ申込書書いたときだったりします。やっぱり。

そして加えて申込書って、「間違ってたんで再提出」などできないと言うのが更に厳しい。脳内にちらつく「不備落選」の四文字。慣れないペン仕事で手首が痺れはじめ、自分の手からペンを動かすという神経系が消えかかってるのが良く分かります。ま、遂に本申込書部分はプリントアウト可能なテンプレを前々回辺りから作ってるわけですが:)、封筒や配置用短冊は印刷ミスが多いので流石に怖くてできず、嗚呼涙の八回住所書き。うーん。

ともあれ、そんなこんなでサークルカット完成。正直、もう半年も先の、出てるかもわからん新刊と関連付けるなんて努力は捨てました。文字書きサークルだからってカットに手を抜きたくない、の一心だけをデザインすることに専念してますんで、当サークルの新刊内容は一切保障してませんので悪しからず(苦笑)。今日はそれだけで時間的には半日、精神的には一日分の活動力を消尽してしまったのでした。

今日の一滴="紅茶:マサラチャイ" (2005/02/11)

【2005-02-12-土】

ポストを減らせばガンは減る

人間数字には弱い、という話をつらつらとメモ代わりに。前から折に触れて探してた元サイトが見つかったので掲示。

HIVに感染しているかどうかを99%の確率で正しく判定する薬があるとします。

あなたがこの薬を使ったところ、「陽性(感染している)」という結果が出ました。この場合、あなたが本当にHIVに感染している可能性は何%ぐらいでしょうか?

Chronolog 2004-09-19「数字でウソをつく方法 」

とりあえず99%と答えた貴方は、私とお友達(笑)。我々はこの手の数値を見たら、眉にセメントで固めてから見なければならない人種ってコトです。ちなみに細かい回答は元サイトをご覧ください。要は「この情報からだけでは判らない」が答えで、追加条件を加えた試算だと約9%という一瞬予想できない数値が提示されている。この場合だと、陽性と出た人の中の真陽性と偽陽性の比率は、その病気の罹病率等に大きく依存するってコトなんですが。

この手の話を聞くと、いつも「因果と相関」の話を思い出す。数字、というよりデータに騙されるパターンの多くがコレで、この両者の区別がついてない人が多すぎる。「郵便ポストが多い地域ではがんによる死亡者数も多い」らしいが、別にポストを減らしたってガンは減らない。「相関はあっても因果はない」端的な例だけど、これぐらい明確なら混同する人は少ない。なのに「朝食を取る人には長生きが多い」とか言われるとすぐ騙されてしまう。「コーヒーを1日3杯以上飲む人は心臓病で死ぬ確率が高い」と書けば数値の魔力まで追加される始末。ま、元々相関は数字さえ集めれば簡単に出せるけど、その因果関係を証明するのは大変難しい(その証明過程を「研究」と言う)。世の中に出回る「データ」とやらは大抵相関に過ぎないのだけど、まず読み手側が「因果」だと思いたがり、送り手側もそれを知ってて誘導的に使ったりするワケで。うーん。

データだけがポンと置かれている場合ならまだしも、「調査結果」とまで銘打って愚にもつかない「数字」を影響力に使おうとするのが当世流でもある。そういやひと月ほど前の「小中学生の15%が死んだ人が生き返ると思っている」というネタは、反応したかったがちょうど死んでた頃の話だった:) 流石にネタと看破してた人が多いようでひと安心だけど、こういう馬鹿げた話も、載せられちゃう受け手がいてこそ生まれるものだよなぁ。

ええと、オチはないので悪しからず。

今日の一滴="−−−−" (2005/02/12)

【2005-02-13-日】

所詮は欲望のみが薬なり

今日は青山ティーファクトリーで紅茶を仕入れ、新宿メンズ伊勢丹とか行ってフレグランスなど堪能して衝動買いし、夜は久々のプレチェネッラ@横浜で鳩など堪能。なんか先日書いてたダウナー非建設的病は、物欲大魔神の召喚と旨い物巡りにてさっくり回復した模様であります(苦笑)

今日の戦利品

青山ティーファクトリー ルフナ

セイロン茶の中でもルフナは好きじゃないからと全然仕入れていなかった店長のおっちゃんが、今回だけは惚れ込んでわざわざ買い込んできたという極上の逸品。店で飲んでみたけど、セイロンには珍しい、アッサムにも似た甘みの広がるお茶である。……いやもう旨すぎ。普段飲み用に即座に購入。

青山ティーファクトリー ディンブラ

定番。セイロン買うなら文句無しにここ、という台詞を体現してるお茶。最近また如星の中で紅茶ブームなこともあり、大量に消費するモードに入っているのでこちらも購入。

ロレンツォ・ヴィロレージ ルームエッセンス「Piper Nigrum」

ロレンツォ・ヴィロレージはフィレンツェの自然素材系フレグランスブランド。サンタ・マリア・ノヴェッラのような向こうのナチュラルハーブ系の香り好きには堪らないラインナップを揃えている:)

ポプリとしてクローゼットで使ってたここの“Spezie(スパイス)”の香りが切れてきたので、今日はそのフレグランスオイルを補給しようと出撃。しかし、店頭で同じくスパイス系統ながら若干甘みの強い“Piper Nigrum”──要は「胡椒」を試したところ、そのかすかな甘みがツボに入る。同系統なので元々Spezieだったポプリに振りかけても問題なさそうだし、ルームフレグランスにしてみたくてたまらなくなり衝動的に目標を変更してゲットである(笑)

謎の石 アルム・ブロック

メンズ伊勢丹のフレグランスエリア内にシェービング系のアイテムが結構並んでいたのだけど、これはその一角にあった不思議な石である。白い石英のような石鹸型の直方体で、なんでも少し塗らして肌に擦り付けることで、ちょっとした出血を止め、カミソリ負けした肌を和らげる成分が含まれた自然石なのだとか。……一瞬「怪しい」とすら思う効能である。だがその怪しさと見た目の綺麗さにウズウズし始める(笑)。実は如星は元々肌が弱く、電気シェーバーで剃ってすら、下手すると夜までアゴ下がひりつくのである。この石はアフターシェーブの代わりにもなるとのことで、馬鹿高いわけでもなかったのでなんとなく購入してみた。

ちなみにここ数日使ってみているが、なかなか優れものかも。ひんやりとした感触が心地よいだけでなく、普段ならずっと続く肌の傷みが、家を出る頃にはもう収まっているではないか。怪しいなどと大変失礼致しました……。

今日の一滴="−−−−" (2005/02/13)

【2005-02-14-月】

we love chocolates

何年経っても、手作りのチョコをもらえるのは嬉しいもんです:)

まぁそれはさておき、最近は真っ当なショコラティエの作るお高いチョコがやたらと人気だそうで。「バレンタイン商戦」とやらも様相が変わって、自分用のチョコを合わせて買う女性にもきちんとターゲットを当てているとか。実際チョコ好きな如星(♂)にとっても、都内のみならず海外も含めた有名ショコラティエがあちこちに「出店」を出してくれるので、なかなか面倒で足を伸ばせない所のチョコレートが手に入るのは幸せな限りである。……この時期、男はチョコが買いづらいなんて声も聞くけれど、当然そんなことを気にする如星ではアリマセン(・∀・)

なんつーか、「普段買わないようなチョコを買うインセンティブ」という狙いの方が大きくなって来てるのなら、いっそもう女性から男性とかいう一方的な売り方をやめてですね、万人が万人にチョコを贈る日にしてしまってはどうすか。元々海外でも男女双方向なワケだし、単に「なんとなくあげたい人に」あげるというのも楽しいモンです。もちろん、単なる「チョコレート週間」になるのを防ぐため、恋愛めいた匂いの宣伝は残したままで。

そーしていただけると、未だ甘味面では手ひどい性差別を受けている男性陣としては大いに助かるのでありますがダメですかそうですか:)

今日の一滴="−−−−" (2005/02/14)


 
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