MACHINA EX DEO
如星的茶葉暮らし
【2002-12-21-土】
◆
ホリデー・シーズンのイベントラッシュを控え、貴重な「何もない」休日。
冬イベントの準備をしたり、諸所雑用をこなしたり……と殊勝に過ごしたのは半分ぐらいで、残り半分では
ラグナロク・オンラインのクリスマスイベント村・ルティエを満喫させてもらう
(ぉ)
見事に向こうの戦略にはまっているとゆーか、正直
かなり楽しい。
既存エリアのクリスマス・デコレーションはかなり派手で、音楽もポップなノリが多いのだけど、このルティエは突然静かなクリスマス曲と雪のフィールド。多人数オンラインRPG、ってモノを初体験する自分にとってはまさに新世界。何処かTPRG風のロールプレイを誘われる雰囲気である。画面内で動いている各キャラの背後には生きた人間がいて、思い思いの行動をとっている
──UOなんかを早くからやってた人には当たり前のことなのだろうけど、
AoEのような対戦とはまた異なる、同じ世界を同じプロトコルで共有する人達によるコミュニケーションが、こんなにも楽しいとは。
これもまた、コミュニケーションのひとつの形なのだろう。チャットやメッセンジャほど直接的でもなく、かといってWeb日記間コミュニケーション程ゆるくもない、「ゲーム」という空想世界で交わされる生の声。それをバーチャルと言って切り捨てるのは容易い。だが画面の向こうに人間が存在することは確かなのだ。
IRCやメッセンジャに始まり、サイト運営、Web日記同士のリンク等と同じく、そこに「人」がいなければ存在し得ないコミュニケーション。僕は別に引き篭もりを推奨するわけでもないし、オフラインで会う事でしか満たせない楽しみも確かにある。
(オンラインでは一緒に酒が呑めないではないか!) だけど僕が何度も繰り返しているように、バーチャルとリアルに境界線などなく、人と人が交わすコミュニケーションには全て「リアル」だと思う。
#逆に「同じ世界とプロトコルを共有して」なされる会話と言うならば、上っ面の音楽芸能ネタや誹謗中傷だけを共有して「友達」と称する連中とどちらが薄ら寒いだろうか?
オンラインRPGがこれだけ流行るのは、結局人は「人の間」であるから、人と関わる楽しみ以上の愉悦はないからだと思いたい。他人と喋るのが嫌なブロバン・ヒッキーが増えただけ、と結論付けるのは安直に過ぎると思うのデスよ。
【2002-12-22-日】
◆
Happy Birthday. 銀と鍵と白百合の名において。
【2002-12-23-月】
◆
「山の上ホテル」のバーに行ってきますた。
山の上ホテルといえば、五十年余の歴史と、さらに古い建造物を持つ「文化人の
缶詰ホテル」である。一ホテル好きとしては、アメリカ流のホテルとも日本流の旅館とも違うサービス、アールデコ調の歴史ある建物、そして価格帯以上の一級のホスピタリティを持つホテルとして興味があったし、一活字人間としては、数多の作家がここで
(時に嬉々として)缶詰を食らったホテルであり、文豪の相席という光景を生むそのホテルのバーは是非一度訪れたい場所だったのだ。
深夜近く、いかにも洋館風の趣きあるロビーを抜けて、そのバーの扉を押す。
中は想像していた通り小ぢんまりとした9席のカウンターバー。内装は重厚で華美はない。既にサラリーマン風の4人客
(話の内容からして出版業界だと思うのは色眼鏡に過ぎるだろうか?(^^;;)がカウンターを埋めてる横に腰掛けた。
バーテンが若いのにはちょっと驚いたけど、深夜ふらりと入ってきた若造がいきなりアイラを所望したのに喜んだのか、「まだ口切ってないヤツがあるんすよ」と嬉しそうに勧めてくれたのが、ポート・エレン1981年モノ。20年クラスで値段も結構イイレベルだったけど、時間も遅く一杯しか飲むつもりはなかったし、折角の山の上で俺を見初めてくれた粋には心意気で応えねばなるまい
:) 「じゃあソレを」。
……旨ひ。しみじみ旨ひ。アイラ独特の香りはキツい方だけど、味わいは年代物らしく丸くて甘い。
「ゴロツキも十年もやっていれば角が取れて丸くなるのと同じ」
とは巧い表現だよなぁ。
あまりに幸せに酔いが回ったのでもう一杯行く事にしたけれど、さて一杯目にいきなり
あんなモノを飲ってしまったので、同じ方向では絶対につまらない。バーテンさんとしばし悩んだ挙句、アイリッシュ・ウィスキーで軽く流すことにした。カウンター後ろの酒棚を指差して「あの辺でお願いしますよ」と伝えたんだけど、
もうダメ。あっさりと「いやいや、裏にまだありまして…」と、もう素直に普通のは出してくれません
(^^;; ……そうして飲んだブッシュミルは決して高くはないんだけど、アイリッシュらしい柔らかさでした。
程よく幸せに酔っ払い、そしてホテルバーの何が幸せって、バーを出てからベッドまで3分ってとこである。真鍮の鍵を見せてサインして、かくして山の上での夜は過ぎてゆくのでありました……。
【2002-12-27-金】
◆
本日有休。今日をオフセ本のカバー巻きと、コピ本の製本に当てる。
……予定だったのだが、まずコピ本の原稿が上がっていない
(;´Д`) 表紙部分は既にプリントゴッコ所持者のぽこ氏に外注してあるし、今回のはページ数も少ないので製本もさほど手間ではないのだけど……ゴメンナサイゴメンナサイ。
そして更に困ったのがオフセだ。今回フルカラーカバー付きの新書なのだけど、カバー巻き代をケチって自力巻きなのである。印刷を依頼したPOPLSに先日問い合わせして、本日自宅到着は確認済みなのだが
───ええ、届きましたとも。
本は。で、カバーはドコデスカ
(;´Д`) ……まぁ郵送料金も別枠だったので、カバーだけ別便というのは大いにあり得る。そう思ってしばらく待ってみたんだが、よく考えてみれば同じ運送会社で来るのだから、同日に届くウチ宛ての荷物はバインドされてくるはずなんだけどなぁ。
16時。まだ来ない。
流石に不安になって印刷所に電話。朝一応確認しようと思って掛けた立川の方はWeb告知通り休みなのか誰も出なかったけど、今試しに本社に掛けてみたら見事つながった。そして
───
「すみません、まだこちらにありました」
コノヒトハナニヲイッテイルノダロウ?
(・−・)
そりゃ俺は3日目だがね、2日目夜宿泊する俺は明日中にカバー巻き終えてホテル宛てに発送しなきゃ間に合わんのですよ? それを見込んで今日までと依頼しておいたのに……。これは久々に
撃墜モード発動してでもバイク便で届けさせるぞ、と覚悟したんだけど、結局数回「折り返しお電話
(責任者に対応許可を取っていたものと思われ)」の後、あっさり
赤帽2時間配達と相成りました。
しかしおかげで今日中の完成は断念。まったく、この一冊の刷り上げも
一筋縄では
行きませんでしたなぁ。POPLSのフォローが良いのが唯一の救いだけど、今回のは俺がもし確認の電話をしなかったら確実に間に合わなかったわけで。印刷の仕上がりは上々で満足しているものの、評価は微妙な線ですな。ただし、逆にいえば
「効率よくケツを叩いてやれば良い仕事をさせられる」とも言える訳で、電話を掛けるのが苦にならない
(俺のような)人であれば巧く利用できるかも。斯く言う自分も、料金的にもまたここを使ってしまいそうである。
ま、コミケの準備が一筋縄で行くなんて話のほうが珍しいんだけどな!
(w)
【2002-12-28-土】
◆
コミケ1日目。
定例とも言える始発並びを敢行する。……いや、別にそんなに慌てて行くほど見たい大手が多いわけじゃないのだけど、明日、明後日共にサークル入場なわけで、
一日ぐらい並ばないとコミケに行った気がせんのですよ
(笑)。
いつも通り
列右端に落ち着き、前後の方々と
明るく雑談し、そして貴重品を抜いて分離したカバンと簡易椅子を置いて、さっさと列離脱
(ぉ)。7時に開くTFTのプロントヘ真っ直ぐ移動である。
そしてここでコピ本の原稿を書くこと2時間。我ながら切羽詰まり過ぎの愚行だとは思うけど、他にやる事もないので集中してはかどるはかどる。おかげで無事脱稿。
どーでもいいが今回の「お隣さん」はコナン目当てのお姉様方
(といっても高校生ぐらいか)ですた……。某氏の入れ知恵の結果、話についていけるようになっている自分がちょっぴり悲スィ。
◆
めぼしい所はサクサクと回り終え、お昼頃には撤退。新開通したりんかい線のお陰で横浜まで楽々。
で、戦利品を愛でる暇もなく、帰宅して早速コピ本の印刷と製本、オフセ本のカバー巻きである……。とりあえずホテル発送するオフセ本を優先。クロネコの集荷を依頼しておき、重い荷物をまったく運ぶことなく有明送り。ま、この辺が「金で時間と手間を買う『社会人プレイ』」ではあるのぅ。時間は確かに金で買えるのである。
初めてのオフセ本が出来上がってゆく様はさすがに感無量。またちょっと凝ったコピ本はやっぱり遊びとして楽しいね。
◆
同人スペースとはいえ、ある程度の
売るための努力は絶対に必要だと思う。
中身で勝負!というのは正論だけど、なんせこちとら
ピコ手の小説本、立ち読み程度では漫画本のようには中身を分かってもらえない。つまりは「手にとって買ってもらって初めてスタートラインに並べる」のである。だったら、手に取ってもらう為の努力は惜しむべきではないと思うのだ。それは商業主義とは違うと思いマスよ?
実際買い手の立場から見ても、例えば
剥き出しのテーブルに本が積んであるだけだと、まずその場に立ち止まらない。一枚薄布掛けるだけでもいい。小さくでも文字だけでもPOPを立ててみればいいのに……俺はそういうところで
作者の本に対する思い入れが現われるモンだと思うから、逆にそういうスペースは「適当に出している」と捉えてスルーしてしまう。そういうスペースに良い本が無い訳ではないのは知っているだけに、惜しいなぁ、とも思うのである。
そんなわけで、夕方すっかり忘れていたスペース用テーブルクロスをユザワヤに買いに走ったり、イラストレータの謎バグ
(ホント、Adobeのソフトってソフトウェアとしての完成度は異常に悪いんだよなぁ)に悩まされつつ、深夜まで掛かってようやく2日分のPOPを作成完了。嗚呼睡眠時間が。
【2002-12-29-日】
◆
コミケ2日目。
今日は以前からサークル活動をしている
TRPGでの出展。しかし予定していたデータ本は見事に落ち。……今年思っていたほどTRPGをプレイできず、プレイ感覚の抜けた身体では書けなかったというのが正直なところだけど。
仕方なく今回は既刊のみ。如星の作品ではなく、同サークル執筆人ハルナ氏作
「グラスラン」。ソードワールド
(メジャー)とシャドウラン
(マイナー)の
合いの子という一風変わったパロディギャグデータ本なのだけど、昨年
SWスペで出した時はさっぱり売れず、2つの作品知識を読み手に要求するダブル・パロディの難しさを痛感させられたのでした。それを踏まえた今回、
SRスペにて少々POPにも工夫を凝らし、さて首尾は如何にと思ったが……。
午前中完売( ゚Д゚)ポカーン
いやPOPを見た客の食い付きの良いこと良いこと。
最大の要因は、今回はダブル・パロディを
マイナージャンル側で置いた点だろうね。マイナーに来る人たちは大抵メジャーを知ってるけど、その逆は滅多にないわけで……考えてみれば当たり前のことなんだがね。またハルナ氏が提案したポップが人の足を止めるのに強力な効果を発揮したのも大きい。何と何のパロディかがひと目で分かるのは重要でしたなぁ。
ひとたびスペース前で足を止めてしまえば、
手に取られてからの破壊力には自信アリ。表紙だけで噴出す人、目次の時点で笑って買っていく人……ううむ、ネタ師・ハルナ氏の実力を見せ付けられた気分である。それにしても、こうもスペース・コーディネートと本の威力が見事にマッチして、スカッと気持ちのいい完売するなんざ、同人やってても珍しい話である。結局午後も見本誌を眺めて残念そうに去ってゆく人々が多く、
(新刊が出ないこともあり)次回の出展は見合わせようと思っていた我らに強力なモチベーションを与えてくれたのでした。
◆
今日はぶどう氏と
メリディアンで一泊。とりあえずチェックインして荷物を起き、「蔵」でのオフ会に出撃、帰還。
さてそのメリディアン、ランクはそこそこ、お台場という立地もあって評判はあまり良くないのだけど
(何故かは立地で察してくれい)、今回使ってみた限りではまぁまぁ満足の行くレベル。東京本土にレインボーブリッジを見下ろしながら、
とてもコミケ前日とは思えぬ優雅な時間を。……いや、明日のペーパーをカットしてたりしましたが
(w)。
しかし氏も私も、ホテルに着いて最初にやることが、明日用のスーツ/ジャケットがシワにならぬようハンガーに掛けることだったりして笑う。こりゃ「友人の結婚式」か「ビジネスカンファレンス」目的の客と思われても仕方がないのぅ
:) ま、それが我々の同人スタイルにて。
蔵帰り後、ペーパー作成をさっさと終わらせてホテルのメインバーで一杯。お台場のメインバーだなんて、とも思ったけど、その手の客は上のスカイラウンジに行く模様。2階にあるバーは品揃えこそ豊富じゃないが、シガーを出すだけあって雰囲気は悪くない。明日に響かぬようマターリ2杯ほど。……
繰り返す、本当に明日コミケかね。
◆
臨時告知:Happy New Year (War is Over)
コミックマーケット63終了。
本日スペースにお越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。おかげ様で予想以上の売上部数を頂戴して舞い上がっておる次第です。
今回、直前に作成した
コピー本の告知をすっかり忘れておりまして、おまけに一見コピ本と分からぬ装丁でしたので、朝方いらっしゃった方はお気づきになれなかったかもしれません。大変申し訳ありませんでした。コピー本は完売を頂戴し、またシーズン物ですので残念ながら再販の予定はございません。ご了承ください。
オフセ本の方は何処かのイベントで再販するかと思われます。続報は当サイトをご参照くださいませ。
何をさて置いても、本日お買上げ頂いた皆様に感謝を。
そして見事に構成にはまる短編を寄稿くださったちゃある師匠、過分な美しいイラストを描いてくださったるろお様、製本手伝いから当日小説の売り子という困難な職までこなして頂いたぽこ氏・風木氏両名、ご近所スペース同士支援かつ切磋琢磨しあったぶどう様、寒い西館ゲート付近で委託先売り子をしてくださった研修医K様!
本当に大感謝です! 愛してるぜみんなー!
(テンション高いのぅ)
さて、とりあえず、寝ます……。先週の日記も追々記述する予定です。願わくば、年内に
(^^;;
◆
というわけで、本戦たる
コミケ3日目。
ホテルラウンジへと朝食に向かうと、見事なゴスロリのカップル4人組が
(いや、うち男一人はイマイチだったが)。時節柄どう考えても「参戦者」だろうなぁ、と思いつつも、甘さを抑えたピュアゴシックに近い見事な着こなしで、正に眼福眼福。さすがゴシックを纏う人間は安ホテルにゃ泊まらないのか
──ゴシックは服装ではなく「スタイル」だという如星の日頃の認識をまた新たにしたのでありました。
で、のんびりし過ぎて遅刻しそうになる罠。
◆
流石に買い物量もダントツの3日目だけど、午前中からちょくちょく自スペースに戻るように運用。
前回私宛てに来てくれた方々を逃したのがかなり痛かったし、もちろん気合を込めた本とスペースの調子が気にもなる。しかし今回、売り子をお願いした風木氏・ぽこ氏両名、ちょいと一工夫を伝えておいただけで、見事な売り子っぷりを見せてくれた。声を出しての新刊案内、立ち止まった人へのポップ案内
(今回あらすじを書いておいたので)、意外にも「本に見えなかった」らしいコピ本の案内。ウチみたいなピコ手の小説スペースにあれだけの人が足を止めてくれたのは、まさに彼女たちのおかげとしか言いようがない。本当に、感謝。
今回の絵師・るろお師、短編を寄稿くださったちゃある師匠に完成本をお渡しし、その他もろもろ挨拶周りもすませ
──なんかこう書くと義務のようだけど、半年に一度ここでしか会えない人達と話すのは楽しいもんだ
──最後はスペースでひたすら売り子に徹し、今年の冬コミも無事終了を迎えたのでありました。
戦い済んで日が暮れて。
ありがたいことにコピ本は完売。オフセはそもそも流石に完売は目論んでいなかったけど、それでも目標ラインを上回る部数にとりあえず満足。もちろん売れ行きが全てではないけれど、自分のやった仕事に一応の手応えを感じられたワケである。また今回、このページ、特に日記読んでます〜、と来てくださった方々、新作楽しみにしてます、とにこやかに如星を串刺しにしていかれた方々
(笑)、パラパラと眺めた上でお買い上げくださった方々。やっぱり直接そんな人達と顔を合わせられるのは何より幸せですなぁ。
昨日の2日目といい、今日といい。期待してくれる人が一人でもいる限り、こんな幸せがある限り、エエ、これだからこの稼業は辞められないのでありましょうなぁ
:)
◆
とりあえずお疲れ会をマリアージュフレール@銀座で。植民地風スーツの男たちによる高レベルのサービスは、いきなり宴会やるよりも明らかに寛げてイイ感じ。夜の締めはぶどうさんとサシでCafe Serie@横浜へ。
【2002-12-31-火】
◆
何をするでもなく午前中を過ごし、夕方には本郷の叔母の家へ。親戚一党と言っても我が家に叔母と祖母を加えただけの小さな集まりで大晦日を過ごす。全員揃って旨いモノ食いの銘酒飲み、こんなに気楽な過ごし方もないもんだ。
年越しまでには帰ろうと思っていたのだけど、思わぬところで電車を逃し、このままだと車上で新年を迎える羽目に。それは流石に情緒もクソもなく嫌なので、結局オールナイトに出撃していたぶどう氏を追ってCafe Serieへ。本来くるつもりはなかったのだけど、
運命には逆らえないようです:)
炭焼きバーベキューの登場したカフェで帆立焼なぞ食いながら、今年最後の酒を酌み交わす。
本当に今年は色々あった。まぁ今まで平凡な一年があったかと言われると微妙な線ではあるけれど
(ぉ)、この日記へ移転してきたこともそうだし、サイト運営に加え物書きをはじめたことで、まったく新しい人たちとの交流が生まれた一年。例えば、これはよく言われることなのだけど、まるで十年来の相棒かのように酒を飲んでいるこのぶどう氏だって、実際には今年に入ってからの友人なのだ。君望物書き、ひよこ家騒動、字書き連との付き合い。まったく今までになかったタイプの一年を過ごさせていただきましたな。
今年はどんな一年でしたか?と聞かれれば。
波乱の多い一年だった、来年はもう少し落ち着いて欲しいけど、それでもひたすら楽しい一年だった、と答えるでしょう。まったくこんな変動があるもんだから、人生ってのはやめられんのですな。
まったく、クラッカーとシャンパンで向かえる新年なんざ初めてだ。