VERBA VOLANT, SCRIPTA MANENT.
お久しぶりの如星、まずは久々のイベント告知を。
来たる05/06(祝)、とらドラオンリー「俺が竜でおまえが虎で。」に参加します! B-18「神慮の機械」にてお待ちしております。
もちろん新刊付き、初のとらドラ小説は大河&竜児きゃっふきゃっふ+亜美ちゃん反撃本「虎豹、未だ吼えやまず!」をお届け予定です。
ちなみに昨冬コミケのひまわり本が簡易スペック本でしたので、実に久しぶりのフルスペック神慮の機械小説本となります。装丁も電撃風ヤンデレ本以来、久々に気合を入れてみましたので乞う御期待。都産貿参戦自体も果てしなく久しぶりなので、個人的に気分が盛り上がっております:) (ホント「久々」という単語だらけですね……)
なお今回より試験的に、裏表紙に「この二次創作の傾向」をアイコンで表すようにしてみました。小説本は漫画本と違い、立ち読みで傾向を判断するのが難しい代物です。粗筋などは当日POP等に多少付記しているのですが、書店委託時等には無力ですし。多少なりとも、お手に取る際の参考になればと思い付与してみました。皆様よりご意見などいただき、適宜フィードバックしていければと思っておりますが、はてさて。
さておき、いやー、とらドラについては、特にアニメ版について真面目に感想を書こうと思ってるんですが……。何といいますかキャラの口を借りて、半分ぐらい彼ら自身の如星的恋愛分析が上記小説内で展開されております(笑)。同人小説屋としては実に正しい方向性ではあるのですが、それはさておいても「アニメという素晴らしい翻案」についてはやはり何処かで触れていきたいなと思っております。そちらも今しばらくお待ちください。何せまだ本文書いてますからね!
個人的に、アニメ版未視聴の方は是非何処かで追っていただきたい作品です。二次創作のために小説版もアニメ版も繰り返しなぞりましたが、やはり「素晴らしい素材を提供した原作、素晴らしい調理をしたアニメ」という印象は強まる一方です。多少の「事象レベルでの」省略がアニメ版であろうと、それはむしろ翻案──動画でしか成し得ない表現を行うための──の一環ですらあり、無益な「間違い探しモード」でこの作品に臨むのは非常に勿体無いのではと感じてます。や、ホント久々に大当たりを引きましたよ!
それでは、またイベント会場にてお会いしましょう!
先日告知した5月6日とらドラオンリー向け新刊「虎豹、未だ吼えやまず!」、今朝方無事入稿完了いたしました。当日、B-18「神慮の機械」にて、新刊と共にお待ちしております。
……あ、危なかった(汗)。今回、事前の想定以上に平日の本業が忙しくなってしまい、執筆を週末に集中せざるを得なかったのが一つ。また思いがけず素晴らしいカバーイラストを戴き、思わず装丁にえらく時間を掛けてしまったのが一つ(苦笑)。やはり、こういうレベルのコラボが出来る方と「本」という物理的に手に取れるアイテムを作るのは楽しいもんです。
また今回、ちょっと本文の印刷会社を変更してみました。数年前に如星が同人活動を始めた頃、完全なデータ&FTP入稿サービスを展開していたところは非常に少なかったのですが、今改めて辺りを見回せば、小説本のデータ入稿対応も増え、FTP入稿もごく当たり前になってきています。ならば一丁他も試してみようではないか、と相成ったわけです。この辺を考えるのも、同人誌作りとしては面白いところ。なお、カバーについては毎度お馴染み関美様ですのでご安心ください:)
さて。俺、この原稿が終わったら、次の原稿に手を出すんだ……(許可無く死ぬことを許されないフラグ)
以前「同人誌の作り方を全プロセス書くぜー」と呟いてから、5ヶ月が過ぎた。記事はまだ無い。
……このままではお蔵入り間違いなし、同人同志を増やすという如星の夢も儚く潰えることになる!
そこで、ちょうど今回作成した「とらドラ!」小説本(詳細)を題材に、この一冊の製作の流れを軽くまとめてみることで、来るべき「同人誌の作り方」の概略になる事を期待しようではないか同志諸君。まだ頒布部分が終わってない(来月6日です。よろしゅう!)けど、そこは過去からの経験と願望を込めるということで一つ。
では早速行ってみましょう。以下目次など。
第1回 着想から計画まで「大河かわいいです」(この記事)
第2回 計画フェイズ「イベントドリブン」
第3回 仕様&印刷所策定「デッドライン」
第4回 仕様最終設計「原稿着手、その前に!」
大河かわいいです。
……いや同人誌製作の動機なんて、要は意欲として機能し続けられるモノなら何だっていいんだけど、やっぱり「作品やキャラへの愛」ってのは一番シンプルで強力なのです、と真面目に締めてみる。ちなみに動機としちゃ「何でもいいから創作してみたい」とか全然アリだし、極論すれば「儲けたい」でも俺は否定しない。いずれにせよそれが二次創作の場合、愛が無いとモチベーションがなかなか持たないと思うけどね。
如星の場合、加えて「原作が物語として書き込むに耐え得るか」をここで考える。今時作品への愛を語るだけならブログでも出来るし、また漫画描きではないので「絵として具現化してみたいシチュ一つ」等だけから一冊の本を作ることは出来ない。「シチュ一つ」しかなければWeb小説という手もあるしね。すると、一つの物語仕立てにして二次創作として成立する、ある程度の「厚み」が原作に要るのである。小説書きの場合、ここは結構重要だ。
今回のとらドラの場合、特にアニメ版は「俺の大好きな
の二点で、これは一冊書けるかも、という本の漠然としたイメージが立ってきた。
断言しよう、なんとなくでも最終形のイメージが湧いたなら、それは本を作れとゆー天のお達しなのである:) ブレなく一冊作れるチャンスなので、是非手を出してみよう。
じゃあ、どんな本を作るか仕様を考える──前に、実は何処のイベント(即売会)で出すかを先に考えるのが常だったりする。
同人誌ってのは、頒布してナンボである。頒布する宛てが無いのに本を作るというのは、意欲の管理という観点で辛いのだ。もちろん、作品作り自体に納期を引かず熱中し、完成したところで頒布先イベントを考えるスタイルもアリではある。一次創作系の作家さんにはこのスタイルの方も結構多いようだし、多産な女性同人作家さんに到っては、己の多筆ぶりを見込んで定期的かつ高頻度でイベントに出展しているので単体の頒布先は気にしない、という剛の者も少なくない。
が、人間やはり分かりやすい締切がある方が頑張るという永遠の真理を所有しているし、また締切までの期間やイベント傾向が、現実的に製作可能な本の仕様に影響したりもする。イベントから逆算して時間計画を練る、というのが現実的にお勧めだ。一般に「イベント合わせ」と呼ばれる製作スタイルである。
というわけで、次回は「イベント選び」から。続く!