さて、夏コミの申し込みまであと1週間ちょいになりますた。
毎度のコトながら、半年先に自分が出しているはずの本を申告するだなんて御無体な話でございます。エエ。またコミケ以外のイベントに大して出さない如星としては、文字通り今後半年間の活動方向の決定と同義でもあるのです。悩みますなぁ……。
しかしここ数日いろいろと考えていて、「書きたいこと」は少しずつまとまってきました。君望に次ぐ一次創作を探したい、などとも言っていましたし、実際マリみてや空の境界で書きたいなぁ、という思いも結構あります……。しかし、この夏までは君望、そして願わくばマブラヴで書いてみることにしました。冬コミのペーパーでも「君望で書きたいことはあらかた書き尽くした」というような、半ば引退宣言のようなことを書いてしまった後で恐縮なのですが(^^;;
しかしながら、冬に出したオフセ本収録の「儚き友への記憶(Web原題「心は遠く雨に包まれて」)」に頂いたコメント、また自分でも読み返してみて、もっと君望の「第一章」に書けることは多いんじゃないかという気がしてきまして。まだまだ、君望を書き尽くしたわけではない。もう少し、これだけ惚れ込んだ一次作品の彼らを掘り下げてみたいのですよ。
……これまであまり書いてこなかった理由は単純で、小説で一章というのは実際確かに難しいのです。単体のエピソードで完結させる、というのはシーンだけで作品になる漫画と違い難しく、逆に「一章の最後」へ話のオチを持っていくと今度は方向性が固まってしまいがち。また主人公たちの関係を大きく進展させることも出来ないわけでして……。ま、その中からネタを切り出すことができるかどうか、ちょいとチャレンジしてみようかと思っています。失敗したらまた2章サイド・アフターストーリーに回帰しますので笑ってやってくださいませ。
バレンタインまでに一本だせるかのぅ……(ぼそっ)
後輩の卒論発表会を眺めに久しぶりの母校へ。前回来たのも一年前、やはり後輩の卒論発表会の時だった気がする。直接の面識と長い繋がりを持つ最後の世代の卒業だから、こういう機会でこの場所へ戻ってくるのもこれが最後になるのかもしれない。
しかしまぁ彼らが俺以上に親に迷惑を掛けることになろうとは……いや、半分ぐらい予想はしていたのだけど(ニガワラ)。俺ももはや一生「親」に頭が上がらない卒論の書き方をしてしまったけど、少なくとも後輩の一人は俺を軽く超えてしまったぞ。ううむ。……ま、何にしても無事に今日を終え、出せたのだからいいのだけどね。最終的にはそこで判断されるのだし、最後の日々の踏ん張りには少なくとも素直な賞賛が寄せられるのはいいことである。無事完遂おめでとう、諸君。
久しぶりに立ち寄った研究棟は迷路のように机が並べられていたけれど、非常にコミュニケーションが密に取れる構造であること、しかしそれでいてほぼ全ての席が壁を背中にしている、という点で、実はかなり高レベルに快適な作業環境なのだということに気がついた。むぅ、三年前はもちろん、今の俺の職場よりも理想的なワークスペースかもしれない。ひょいと言った俺が(入り口認証を通してもらえる立場だ、というのは別にして)すぐに椅子と机と電源とIPをもらえる、ってなかなかないことだしねぇ。
今宵はそのまま同グループの後輩2名と彼らの親を交えた打ち上げに参列し、
Summary="It's good to have such a place." Physical:92 (2003/02/01)
先日見つけた名文。ちょっと長いけど、例えばこんなにも楽しいことで溢れている世界を「つまらない」などと思っている輩には是非読んで欲しい。──これは物理という世界を通したお話だけど、この話にもあるように決してそこに留まらない。何か物事を深めていくことによって、色んな新しい視点が得られるのだ、ということ。そして多くの場合、新しい視点からは新しい「楽しい何か」が見えてくるモンなのだ。
「如星さんは趣味多くていいね」とか「私も趣味を何か見つけたい」とかいう台詞を時折聞くが、そのたびに感じる違和感の原因の一つはそんなところにあるのだろう。違うのだ。何か一つの世界を知ろうとする行為が、更に新たな視点を引き出す。それは何もその世界の視点に留まらず、まったく別の世界の扉を開く視点であったりする。そしてそれはいつしかまた新たな視点を生み……and so on. 裏を返せば、今いる世界と今持つ視点から出ようとしない限り、ゼロは何倍にしてもゼロなのデスよ。やりたい事が無い、趣味が見つからない、などとぼやく人が、その場で「ではどうしようか」などと幾ら考えても答えなど出ないのはその為である。
上記の田崎さんの言うような、「プロを目指すくらいの覚悟で一生懸命に物理に(or何かに)接する」
のはちょっと難しいことで、確かに万人にできることではナイ。だけど、例えば今手持ちの「何か」を、少しでいいから掘り下げてみよう。ある時ふと立ち止まって、何かをとことん突き詰めて考えたりしてみよう。そうすればきっと、とりあえず何かしら新しい視点なぞ開けてくるものだと思う。逆に他人と同じモノを見て、同じモノばかりを聞いているだけで、突然素晴らしい着想が自分の中に湧くなどとは、夢思ってはならないのだ。
そういえばこれから就職活動をする、なーんて人もここの読者様にはいらっしゃるかもしれない。そんな貴方には、一つの質問をしてみようと思う。
「あなたの大学生活は、あなたにどれだけ新しい視点をくれましたか? またそれによってどんな世界が開けましたか?」
この質問に明確に答えを持っているならば、多分あなたは食いっぱぐれるコトはない。それはこの期に及んで始める付け焼刃の自己分析やら、リクルートや日経の広める迷信やら、誰でもできるバイトの経験(世の中にはそうでないモノももちろんあるが(w)なぞよりも、よっぽど大切で、そして強力なあなたの武器だろう。また逆に、その質問に対して何ら回答することができないのならば、仕方がない、残念ながらあなたは非常に貴重で重要な時間を無駄に費やしてきた、というコトになる。そのツケは、まぁこれから身をもって払うだろうから構いやしないんだけどさ。
なんだ、妙に説教臭くなったのでこの辺で。ああ、一つ誤解の無いように──如星が上に書いたようなことを全て実装できている、などとは思わないでくだされ。それが出来ていれば、今頃私は悠々引退プランでも立てていることでしょうから(ぉ)。
Summary="−−−−" Physical:-- (2003/02/02)
朝目覚めると喉にひりつく痛みと鉄の味。何故か一晩で完全に喉を痛めてしまった如星ですこんにちは。風邪かアレルギーか……謎。普段早期警戒機のように反応する扁桃腺も腫れてませんしねぇ。
咳の酷いシーズンといえばのど飴。ところが、最近ののど飴を見るとよく書いてあるのがシュガーレスの文字。常用するんで甘すぎる飴は嫌いな如星がはつい手にとって裏を返して見るんすが、しかしやっぱり目に付くなんとかトールにほげロース、すなわち人口甘味料の名前なのであります。
のど飴ごときに普通の砂糖を使ってもカロリー量なんてたかが知れてると思うのですが、ちょっと追加効果のありそうな(ハーブ入りとか、ビタミンC入りとか)飴は軒並みほげロースの占領下に。砂糖しか使っていないのはごく一部の「梅系」や「黒砂糖系」のみ。カリンと言いながらほげトール入りなんてこともざらにあるのデスよ。
一方、如星は数年前に気管支炎を患って以来、妙に呼吸器系が弱くなっており(その気管支炎の原因が風邪を押して冬コミに並んだ挙句、忘年会新年会、果てには他人のPCを秋葉に自作に行ったりしたからだってのは未だに笑えぬ記憶)、加湿器を常備できない職場なんぞにいる平日は、多いときには一日一袋ぐらいのど飴を食らい尽くすのであります。
これが何をもたらすかというと、「大量に摂取すると一時的におなかがゆるくなることがあります」という人工甘味料系共通の警告文にものの見事に引っかかるのであります。かつてそうとは知らず大量摂取してしまったことがあるのですが、実際にはトイレの鬼になる、という程ではありませんでした。しかしなんつーんでしょう、小腸が腹の中でグルグルと蠢く、腹痛時にも無い嫌ァな感覚が襲ってくるのです。そして大量のガス発生……(;´Д`)
以来、世話になるのは「カンロ梅のど飴」「黒豆のど飴」「龍角散のど飴」等々、妙に渋いシリーズに限られるようになったのでした。……カロリーはいいから砂糖をよこせ!
Summary="腹筋。" Physical:79 (2003/02/03)
求めよ、さらば与えられん。
求めぬ者に与えるような真似は面倒なのでしないことにしています。宣教者じゃないし。
さらに、求めもせず与えられることを望むような輩は黙殺しておきましょう。
銀のスプーンはここにはありません。
遅まきながら、コロンビア号乗員7名に哀悼の意を捧ぐと同時に、限りない敬意を表す。プラネテスではないけれど、やはり宇宙というのはかのような人達が拓くのであろう。大方のSF作家の予想よりも宇宙は遙かに遠かったけれど、それでも彼らの犠牲を教訓として、一歩ずつでも今後も宇宙開発を続けていって欲しいものである。俺が以前書いた文章じゃないけれど、彼らの遺志が大気圏中に散りばめられますように。
そういえば、奇しくもチャレンジャーが落ちたのが17年前の同じ頃(1986/01/28だったかな)。未だに、あの日に見た青空に太く引かれる白煙の映像が鮮明に記憶に残っている。あれが「小学生の頃に見た映像」の中で一番正確に思い出せるモノなのだから、幼心にも相当ショックだったに違いない。ま、その頃から宇宙モノ好きだったからだとは思うのだけどね。
しかし「Columbia」はこのまま現役を引退し、巡り巡って2070年頃地球の砂漠に住む偏屈なメカニックに払い下げられ、再び宇宙を駈ける日を夢見て地道に整備されてゆくはずだったのになぁ。ひどく、残念だ。
Summary="−−−−" Physical:-- (2003/02/04)
珍しく真面目に仕事してますよ如星ですよこんにちはですよ。
夏コミの申込書書きつつサークルカットを作成しつつ、新シリーズ君望短編を書いたりと本来仕事なんぞしている暇はないのですが(マテ)、来週の飛び休を有休で埋めるべくちょっと柄にも無く頑張ってみている次第です。出力80%ぐらい。
しかしつーかね、だから俺が頑張ってるのは速く終わらせるためであってアウトプットを増やす(量でも質でも)ためではないのですよ? たかが食い扶持稼ぎであって趣味じゃないんだから。もう少し裁量権増やしてもらえれば出力増強も考えるんだけどねぇ……。ましてや仕事遅いヤシの尻拭いさせんなっての。昼間ちんたら手を抜いて適当にしてて長残業してる奴に偉そうに語られても困るだけなんだがなぁ……。
Virus Alert. というわけで風邪かインフルエンザか。インフルエンザだったら周りの人たちゴメンナサイ。強烈に感染ってるはずです。がー喉痛い頭思い。例によって消炎剤を処方してもらってしのぐ日々、と。
Summary="−−−−" Physical:-- (2003/02/05)
もしもあなたが誰かに軽んじられていると思ったり、評価されていないと感じたり、あるいは誤解されていると感じているならば、それはただ単にあなたが相手の評価に達するような事をしていない、というだけのことである。相手の反応に失望する暇があれば、我が身を省みる方がよっぽど為になりそうだ。
アヒルも前に進んで初めて「優雅に水面を滑っている」と評価されるのである。観察者に水に潜って足を見ろと言っても土台無理な話で、それ以前に気がつけば自分はただ浮かんでいるだけ、なんてのは良くあることだ。
「君には失望したよ」
「あんたに見る目がなかったのさ」
Summary="−−−−" Physical:-- (2003/02/06)
Summary="怒。" Physical:88 (2003/02/07)
サークルカットもようやく完成。毎度のコトながら、申込書作成時ほどペンを握る機会は滅多にないので手首が激しく疲れます。如何に普段キーボードばかり叩いていて手書きをしないかわかりますなぁ。
申込書を書き、封筒を書き、サークルカット掲載短冊を書き……最後にいつも苦行として残るのが郵便振込用紙。6枚綴りなので6回住所氏名を書かされるのデスよ。で、毎度毎度のことなので、今回からレーザープリンタ印刷用テンプレートを作ってみました。申込書に比べて印字位置誤差許容範囲が広いので、比較的スムーズに。半分に折ってある片面にしか印刷できないのですが、それでも住所書き3回分が節約できるようになりました。
……テンプレ作っている間に住所氏名なんざ10回以上書けたかもしれませんが、まぁ誤字脱字もなくなるし、次回以降もつかえるのでヨシとしましょう:)
Summary="−−−−" Physical:-- (2003/02/08)
某集団オフ@蔵。今回は数人初対面の──といってもオンライン上で名前は知っているんだが──人々もいて、とりあえず各人がどの点でどれくらい一般人からかけ離れているかについて質問して回る:) この集団に所属していて真人間などということはありえないのだ。うむ。
第一印象を覆すのは難しい、とよく言われる。それが悪印象であれば尚更で、特に人が過去に他人から受けた恥を如何に長く覚え続けているかは驚く限りである。それは本質的な人の不寛容さを表すのかもしれないけれど、いずれにせよ第一印象を覆してやる義理など受け手には存在しない。印象を与えた本人は相手の協力など望むべくもないのだ。
「忍耐と寛容をもってすれば、人間の敵意といえども溶解できるなどと、思ってはならない」
──ニコロ・マキアヴェッリ
もし自分が悪印象を与えてしまったと思ったら、気合を入れないと覆せませんよ、ということ。ただ時間を空けるとか、何事も無かったかのように接するというのは、得てして逆効果しか生まないモノなのだから。ま、心証って大切ですな。
そういえば「時間を置いて考えよう」を実行して、人間関係が良くなることはまず無いね。時間を置いて効果があるのは、時間を置く以前に考えるべき内容をじっくり吟味し、合意した場合に限られると思う。ただ時間を置いただけならば、人は最初に持っていた悪感情を補強する方向にしか思考が働かないモノですからな。
こと人間関係に関しては、「棚ぼた」はありえないってこった。
「報酬や援助を与えれば、敵対関係すらも好転させうると、思ってはいけない」
──ニコロ・マキアヴェッリ
Summary="御機嫌。" Physical:90 (2003/02/09)
本日、郵便局にて無事夏コミ(CM64)の申込書を発送してきました。
「神慮の機械」の他に、事実上の代表人をやっているTRPGサークル分もあり、2通分の処理をするのにえらく手間取ってしまいました。先日も書きましたけど、ただペンを滅多に握らないというだけでなく、今やこういったアナログの紙書類処理すら滅多に触れることがないもんで、非常に面倒に感じてしまうのでありますな。なんでもかんでもWebとオンライン認証で済ませられればこの上なく楽なんですけどねぇ……(^^;;
考えてみれば、銀行関係振込その他一切合財全てWeb(ATMなんざコンビニばっかですし)。サーバー運営に当たっての身内からの集金や会計管理もWebでやってるし、ドメイン名の取得維持だって当たり前のようだけどペーパーレス契約。電話の明細もWebのみにしちまったし、大学時代の履修申告も最後の方ではWeb化したし、今職場での申請系処理は全てオンライン。紙の書類を触るのは行政か同人だけという、数年前「いつかこうなるといいなぁ」と思っていた時代にいつの間にかなってるわけデスよ。改めて考え直してみると感慨深いモンです。
ネットワークが普及しても人間の労力は結局変わらない、なら昔のままでいいじゃないか。そう主張する人もいるようですが、今俺が成しているようなアウトプットはネットワークの存在無くしては在りえないわけで。楽になっていないのは単純にやりたい事が増えてしまったからだと思うのですよ:)
#余談ながら、「電化製品が普及しても、主婦が家事に掛ける時間/労力は変わってない」などと無根拠な主張をするのは、家事をやったことの無い人と相場が決まっているようですな。似たようなモンか。
ワーナーマイカル板橋にて、CowboyBebop「天国の扉」再上映との情報を聞きつけ、現場に急行。今回の再上映は、ソニー・ピクチャーズが運営しているサイトでの投票で実現したとの事。連中が保有しているフィルムに限られるとはいえ、過去の映画をこうしてスクリーンで見られるのは嬉しいねぇ( ̄ー ̄)。……ま、発案者の近くでの上映となるらしく、敵国さいたまの植民地板橋は遠かったけどな。
#急行と言っても、長瀬ちゃんが朝チケットを押さえといてくれたおかげで悠々の進撃。大感謝。
映画館についてみれば、意外にもというか、まぁ予想通りというか、それでも図ったかのようにBebopファンの見知った顔が並んでたのには思わず笑ってしまった。みんな考えることは同じなのだのぅ。
この映画、ストーリー自体はやはりBebop本編には敵わないというか、ちょいと中だるみしたり、逆に後半拙速に過ぎるところも散見。しかしながら、音楽といい台詞といいシーンといい、全編が「Bebopらしさ」で満ちていて、カウビファンにはたまらない作品であることは確か。……ストーリー重視でないのだったら、やっぱりアクションシーンの映える映画館がお勧めってわけだ。それでこそ、劇場で初見とゆー人間を連れて行く甲斐があるってモンです。
とりあえず、ラシード最高。
──アル・メンデル「あらゆるものが存在する中で、人は何故それ以上のものを空想するかわかるかね? 人は何故空を恋しがり、宇宙を飛びたがるのか……それは昔は空を飛んでいたからだ。──空想できるものは存在できるものなのだ。例え目には見えなくてもな」
Summary="−−−−" Physical:-- (2003/02/10)