謹んで新年のお祝いを申し上げます。
今年は年賀状モードでご挨拶を作成してみました。
リンク先はPDF(344KB)なのでご注意を。あとAcrobatの環境設定→表示→ラインアートのスムージングがONになってないと酷い見た目になるかもしれません:)(デフォルトがオフってどうなのよと思わんでもない)
昨年はオフセ本向けの書き下ろしのみで、Web短編が全然書けなかったというなさけなき状況。今年はもう少し派手な新展開を迎えたいところです。
新展開といえば、“Fate stay/night”も出ますしね! 年末に(またしても)一足遅れて体験版をプレイしてみたところ、はまる要素が山積み。やはり「地の文」で読ませる奈須氏は巧いというか、小説読みには(一般的ギャルゲスタイルより)性に合っているというか……。何より「境界」を髣髴とさせる「動」のシーンを地の文で書き切る技量は流石というべきですな。今年の「神慮の機械」はコイツで行くかもしれません:)
今年の年始は偶然が重なり、思いがけず一人っきりで寂しく過ごしておりました……。こんなことなら予定を入れておけば良かった、と思いきや、しかも直後に風邪と胃痛でぶっ倒れ、何もできぬまま3日まで……(涙)。この日記も4日の更新です。ああ、昨年末の日記等もパキパキ書いておこうと思ってたのに、もう明日には社会復帰出社じゃありませぬか! ムキー!
ま、その辺は追々ということで……。
今日の一滴="グラッパ・ディ・サシカイア" (2004/01/01)
昨日分、昨年分等随時追記中……。
一人寂しい元旦を過ごし、眠りに落ち……キモチワルイ。吐き気と共に目が覚める。
とりあえず腹が下って一通り残滓は出てしまい、吐きまくるも胃液のみ。せめて水分をと白湯を一杯飲むも、その後散々胃痛に見舞われた挙句、一時間後に白湯が全部コアダンプ。液体も通過しませんかこの胃袋……。おまけに何が辛いって、横になると胃が痛むのである。仕方なくベッド上で巨大クッションを背中に置き、お見舞い受付中遙たんの如く上半身を起こした状態をキープ。そのまま眠るしかないのである……おかげで肩が凝って頭痛まで併発してしまう。うぐぅ。
結局今日の摂取物はポカリ少量と、夜になってからようやく啜りこむコトに成功した「カロリーメイトジェル」1パックのみ。華の正月に、なんでコミケと同じ「糧食」を食らってますかねワタクシ……(涙)。
今日の一滴="ポカリ。水も入らず。" (2004/01/02)
来た、見た、為すこともなく去った……
この世の大半は自分で自分のケツを拭かない人々で構成されている。
責任だの義務感だの論理的整合性だのを考えて動かないヒトの方が大多数である。
また、大多数はそんなことに無頓着である、というコトを計算に入れていない方法論・システムは、必ず巧くいかないというのも歴史の証明するところである。手近に個人レベルに話を落としても、本当に論理的であろうとするならば、相手の非論理的行動もリスクとして考慮しておく必要があると思う。論理的な人は相手も論理的に行動すると予測した結果、野蛮人に国境を突破されて(短期的には)痛い目を見ることが多いのだからね。
──ニコロ・マキアヴェッリ現実主義者が誤りを犯すのは、相手も現実を直視すれば自分たちと同じように考えるだろうから、それゆえ馬鹿な真似はしないに違いない、と判断したときである。
……さりとて、理性的でない行動を予測する、なんてのは本来神とダイスの御技なので、対策というよりはリスクマージンを持っとけ、という月並みな結論に落ちてしまいがち。しかし一方で、人間の「暴発っぷり」には一定のパターンがある、と知っておくのも損ではない。本物の「指し手」であれば、他者の暴発を自己の利益に見事に誘導してみせるのだろうけど、それは叶わぬ我ら平凡人であれ、少なくとも爆風が自分の大切な食器を直撃せぬよう回避するぐらいは可能だったりするのだ。
今日の一滴="水。" (2004/01/03)
ようやく体調も落ち着いたので、休みのうちに初詣ぐらい行きたいと鎌倉八幡宮まで。
で、病み上がりにいきなりビーフシチュー食ってる辺りがかなり救えませんなこの男。いや、いちおう胃袋レベルではセーブしてるし、年始旨いものに飢えてたんで許してくだされ(苦笑)。……というわけで、昼飯は「コアンドル」にて。さすがにちと値段は張ったけど、それに見合うだけの旨い煮込み。ハヤシとビーフシチューというと同じソースで出るところが多いけど、ここはベースのデミグラスに、ハヤシ側は玉葱の甘味、ビーフシチューは元の赤ワインの風味がキッチリと効き分けられていて、かなりご満悦である:) 内装の和洋折衷感といい、さすがの店っすね。……高いけど。
ちなみに店主の店内捌きっぷりが、妙に神保町「さぼうる」のマスターに似ていた気がする。こちらのマスターは飲食店店長というより「ホテルの副支配人」風だったけれど、同様のきびきびしたサービスにはかなり好感。こういう「古参」を称する店はサービスが酷いことも多々ある中で、こちらもポイント高し。
ちなみに初詣後はいつもの「納言志るこ」で汁粉を食って帰還。鎌倉に行ったにしては食わない方の一日でありました(ぇ)。山海堂にも行かなかったしな!(笑)
去年辺りから思うのだけど、ここの初詣警備に来ている警備員の制服が妙にコスプレっぽい。どちらかというと親衛隊員風の危ないコスである……ま、服装で威圧するのも仕事のうちだとは思うけど、制服というよりコスなんだよなぁ。
ともあれ、手斧始式なぞを眺めながら本殿へ。諸々秘密の祈りを捧げた後、早速おみくじを引いてみた。
鶴岡八幡宮おみくじ@2004/01/04「浮きしづむ この身を思ふ をしへにや 海に汐干の山はありけり」
- 鎌倉鶴岡八幡宮第三十三番 凶
- 願望:今の峠を越えればすぐ叶う
- 縁談:今一度努力しなければ誠心が通らぬ
- 交際:利益ばかりを考えてはならぬ
- 産児:苦しむ
- 病気:不注意で長引く
- 転居:いそがぬ方がよし
- 事業:断固としなければ失敗する
- 試験:よし 油断はならぬ
凶……(;´Д`)
年始の風邪といいコレといい、今年はおとなしくしてろということでしょうか……。
今日の一滴="御神酒@八幡宮" (2004/01/04)
年始気分を満喫する間もなく、あっさりとやってきた仕事始め。
ま、「着くまでが鬱の半分」というもじり台詞には一分の真実があるんだけどね。いや、年末で一仕事終えていて、ちょっとした仕事の谷間で始まる年始であれば、半分といわず9割ぐらいかもしれませんな。例によって朝の通勤車両には、人類に1/100ほど含まれているアフォが満遍なく全車両に配備されているので、不愉快になれること請け合いです。
それでも、年末の忙しさの中で溜まっていた雑務の積み残しを片付け、下ごしらえ的な仕事をこなしていると、とりあえず「やることがある」というか、生きてるという実感をふと感じられるのは確かですな。そのために生きている、といった生きがいや使命感ではなく、自分が生きて活動しているんだ、という素朴な実感が。
年末は趣味の大爆走で「生き急ぎ」、年始は風邪で「死んでおり」、久々の「なんてコトのない日々」というモノが新鮮に映っただけかもしれませんがね:)
今日の一滴="−−−−" (2004/01/05)
あっという間に底を突きかけていたモルト「スキャパ12年」と、ホットカクテル向けのリキュール「ドランブイ」を仕入れに、東京八重洲のリカーズハセガワへ(要は『長谷川酒店』)。東京駅八重洲地下街の外れという妙な場所で、信じられないほどの酒の揃えを誇るこの店。渋谷の某店と違って温度管理もそれなりに為されているようなので(一度マールで酷い目にあった……)、最近この手の酒の主要仕入先となっている:)
しかしここに行くと、いつもながら「これも……欲しい……」と棚の前で数分立ち尽くしてしまうのである。過去に何処ぞのバーで飲んで感動したボトルが並んでいたりするわけで、いやいやこういう酒はそのバーに行って飲めばいい、自宅じゃ消費しきれんだろと自分に言い聞かせて離脱する羽目になる(;´Д`)
それにしても、酒好きになっていらい結構色んな種類の酒を飲んだけど、まだまだ無数の知らない酒の多いこと、今までに飲んだ酒なぞサハラの砂を一掴みかじり取ったぐらいな気分である。
ま、今回も案の定、以前Serieで見つけたマディラが奥のほうに鎮座してるのを発見してしまい、買うか買うまいか散々悩みまくる。結局「開栓後の保管とかあるしな……」と何とか断念に成功(苦笑)し、目的の酒だけを買って帰れたのでした。
今日の一滴="−−−−" (2004/01/06)
しばらく書けないでいた日記を一気に追記しようとネタを並べてみると、今週木〜土は全てメシの話が並ぶことに気が付いた(;´Д`)。いやその前の火曜日記も酒の話だし、いったい如星は胃袋以外に興味はないのだろうかと思われる方もいるんじゃないだろうか。ま、半ば以上真実ですし、正月飲み食いできなかった反動をここまで引きずってるモンだと思い、しばしお付き合いくださいませ:)
とはいえ同ネタばかりでもあんまりなので、この3日間分は一気にまとめてみました。……興味のない方は読み飛ばしやすいでしょうし。
定番の両店に、ぶどうさんとそれぞれ初芹初石。本当は年始すぐに顔を出したかったんだけどねぇ。ま、お察しください(察するも何も)。
昨年末から変わった新シェフの味を、一つずつ確かめていくような最近のオーダー。いや確かめるなどとはおこがましい、単に堪能させてもらっているだけのコトである。本当に、素材の味を生かした優しい味付けなのに、決して薄味ではないのが不思議。メニューには載ってなかった鴨のコンフィ、加えてTボーンステーキなぞも肉々と食い、がっつりと満足。
1月の新デザート、「大人の」イチゴパフェもクレームブリュレ「シュゼット」も、どちらもリキュールが効いてて確かに『大人』。自分が食べたいと思うモノを素直に出すのが一番おいしい、というスタンスを、十分に味あわせてもらいました:)
身を切るような寒さの中、こりゃ内燃機関に燃焼材を投入せねばならぬと(w)ストーンに移動。
こっちではまずはマールを。このマール・ド・ブルゴーニュで、俺はグラッパ・マール系という酒を初めて知った、という点に思いを馳せて。二杯目は重厚な香りのラムを、今年はこのモルトにも劣らぬ複雑さを持つ酒を覚えてみようかという意図を込めて──新年初、温故知新とは言い過ぎだけど、この店が如星の酒趣味の広がりに大貢献してるのは間違いないのである。両店共に、今年もよろしく、っと。
ぷく氏より、モルドールモンドールチーズを使ったグラタン(去年は1週間で売り切れたらし)が出ているとの一報を受け、早速彼と相方を交えて出撃。モンドールグラタンの方は相方に任せ、こっちはリリアル定番という皿をちょいちょいと。真っ黒になるまで焦がした洋梨(もちろん中は焼き梨ウマー状態)という変わった付け合せを楽しみつつ、猪をがっつり食う。……ちと先日から肉食いすぎアルな(苦笑)。
今日は随分と混んでいた上、団体さんが同タイミングの展開(しかも向こうが若干先行)してしまったため、皿の間隔が空き気味になってしまったのが残念。いやこれは仕方がないことなんだけど;) 締めはマールに行きたいところ、昨日飲んだばかりだったのでカルヴァドスにしてみる。これも思えば、カルヴァドスなんて飲みつけない酒だったのだけど、いつの間にやらその味の深み等を楽しめるようになっている自分がいる。面白いモンです。
クリスマスにお世話になったプレチェでランチを相方と。ランチではプレチェの「トラットリア」としての面より、「ピッツェリア」としての面をお手軽に楽しめるようになっている。大窯から吐き出される極上のピッツァを求めてふらふらと……と言いつつ、週末のランチですら席予約をしておかないと危ういくらい人気が出てきている。あんな横浜の外れ、僻地とすら言える場所にあるのにすごいもんだ……。
毎度、ランチセットで頼めないピザに欲しいモノがあったりして(ここのメニューは季節等で変わるので)、今回も「塩トマト」を使ったポモドーロ・フレスキが気になるトコロ。前菜・デザートのつくセットは1つだけにして、このピザをガッツリ食おうではないか……とオーダーしてみたら、こっちのピザにも前菜等をつけてくれました(・∀・)。嬉しいねぇ〜。
今日の一滴="−−−−" (2004/01/10)