昨日の日記は長くなってしまったのでこちらに。
先日は外神田こすちゃにて、冬に拙作「機械仕掛けの永遠」の表紙を描いてくださった、「まゆにゃ」こと真雪さんの誕生日祝いを。年始に同じく誕生日だったけど、都合でお祝いに行けなかったariさん分も含め、2つのバースデーケーキを芹のパティシエ様に作ってもらい、出撃。……その後ケーキを写真に撮る暇がなかったので、芹にいる内に撮っておけば良かったと若干後悔(苦笑)。
実はまゆにゃ本人とオフラインで顔を合わせるのはまだ片手で数えられる程度、冬コミ前以来では初めてなので、改めて表紙絵のお礼と共にケーキと贈り、プラス今日は私のおごりということで。流石はバーチャルネットアイドルまゆにゃ18歳、相変わらず真雪さんは線の細い綺麗な方なのでした。
#訳注:男性です。
ちなみに店内では、知り合う以前に如星の本を買ってくれていたというあかりさんに、以前の本にサインを依頼されてしまった! いくらネタとはいえかなり面映ゆい。「え、えーと、何処にサインすればいい?」などと何処かで耳にするような台詞を間の抜けた声で呟きながら、一筆。我ながらアフォですな(苦笑)。──とは言え、自分の書いたモノを読んでくれた人が、偶然近くにいたというのは相当嬉しいモンです。
WRさんのバースデーソングを頂いて、足早に離脱。そう言えば過去の雛時代、誕生日イベントとくれば店内中の客でバスを異常に効かせた誕生日ソングを歌ったり、なんて記憶が蘇り、ああいうノリはここじゃ期待できないのかしらん、などとも思ったり。懐かしいね。
かくて暮れ行く、メイドの旅の一里塚。
生きてるのか死んでるのか分からなかった如星ですが(苦笑)、自宅のディスプレイが飛ぶ等のトラブルに見舞われバタバタしていただけでした。日記フォローアップや新作情報、冬コミ作品の通販準備も再開しますので今しばらくお待ちくださいませ。
今日の一滴="−−−−" (2004/01/11)
銀英読みじゃないと
というわけで、実質2ヶ月間停止していたラグナロク・オンラインを再開。12月前から若干飽きが来ていた事と、忙しさが重なり、すっかり放置してあったらぐなですが、ふと再課金してログインしてみると、ふっと懐かしい感覚に囚われる。育て始めていた新キャラを中心にプレイを再開してみると、じわじわと面白さが戻ってくるではないデスか。いやはや。
この面白さ、やっぱり「仲間がいる」というらぐなの楽しみに追うところが大ですね。如星は一応こんなに可愛いプリ様を抱えるギルドのギルマスだったりしますんで、まずは2ヶ月の放置を謝罪しつつ、声を掛けてみれば同じく半引退気味だったギルド面子もぽつぽつ戻り、久々に狩りなどで盛り上がったのでした。こうなると、もう石が坂道を転げ落ちるが如く、らぐな熱・大復活というワケであります:) 新キャラ育成など新しい楽しみにも手をつけ初めていますしね。
……バタバタした生活がようやくひと段落しつつある中で、日記の更新が遅れているのは明らかにROのせいだと思われますが(苦笑)、ま、再スタートアップとゆーことでご容赦ご容赦。
今日の一滴="青茶:名間金萱" (2004/01/12)
先日、長らく憧れていたサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局のルームフレグランスオイルを買ってみた。
いやー、かつてフィレンツェの本店に入った時の、あの格調ある店内に立ち込めていた「イタリア風のフレグランスの」複雑な香り。日本で馴染み深い香水等とは一味(嗅ぎ?)違う、好きじゃないという日本人も多そうな匂いは、しかし一度気に入ってしまうと病み付きで、店から持ち帰った紙の商品リストに染み込んだ匂いを時折嗅いでみたりしていたのだった。
やがて2年ほど前、日本にもS.M.N.の支店ができ、同じく惚れ込んだ薬草酒こそ輸入してないものの、あの香りを存分に嗅ぐことができて狂喜。一瞬フレグランスでも買ってみるか、と思ったのだけど……特に当時の懐(今も安くはないが)にとっちゃ、やっぱ高かったのであります(;´Д`)。いやそりゃちょっといい店で旨いメシを食うのを1-2度我慢すりゃ買えるはずだけど、まぁそこはそれ。掛ける金の対象によって、しきい値というのは変動するのでありますよ。
その後銀座にも店ができたり、伊勢丹メンズのフレグランスセクションで扱われ始めたりと、徐々に前を通って誘惑される回数が増えてきてしまってもう堪らん。一応懐も往時に比べれば若干ぬるくなってきた……などと言い訳をしつつ、先日よーやく「転んで」みたのありました。
選んだ香りはひと嗅ぎ惚れの「サンダーロ」、つまりはサンダルウッド、白檀の香り。しかし他のサンダルウッド系の香りと違い、S.M.N.のサンダーロは甘みを抑えた、非常に枯れて複雑な香りを持っているのだ。その奥深さが、本店に漂うあの匂いを彷彿とさせ、迷わず選択となったわけであります:) 早速持ち帰り、素焼きリングにひと垂らし、電球に乗せて暖めて……はー、幸せ。
しかし人の欲に限りはなく。うーん、アロマランプとか欲しくなってきたな(笑)
今日の一滴="−−−−" (2004/01/13)
プレチェ@横浜で晩飯。最近妙にプレチェづいてる気がするけど、今日のは前々から石芹仲間のぶどうさん、香麟さんと予定していた、「シェフに完全お任せモード」での晩飯会である。こちらはメニューを見ることすら拒絶して、丸投げでのお楽しみ:)
ちなみに結論。いや大成功。全体をプロセッコで通す、という一風変わったお勧めに始まり、三人揃って「へぇ〜」と感心する皿が次々と。途中ピッツァを3秒瞬殺し、思わず「もう一枚別のを余計に」と頼んだ辺りで向こうも我々の欠食児童モードに気づいたのか、結局前菜、温菜、ピッツァ、ピッツァ、パスタ、リゾ、メイン、チーズ、デザートと、一人頭通常の1.7人前ぐらい(カメリエーレ氏談)を平らげ尽くしてしまった。うひー。
といっても、実は入店からふと気が付けば実に4時間。クリスマスの時に飲んだグラッパをお二人にも是非と飲んでもらいつつ、創作話なぞしながらチーズを摘んでいれば、文字通り時の経つのを忘れてマターリしてしまうけど。流石に4時間は驚いた。ま、1.7人前というのも、ゆっくり食ったからこその芸当かもしれない。
しかしこの手の店に来てちょくちょく思うのは、妙に早飯でケツの軽い人々である──大抵は若い、と言っても俺と同じ世代程度のカプールなのだけど。確かに、ワシらなぞは慣れたもんで「ここは(リストランテじゃなく)トラットリアだし」などと言いながら海老の頭をしゃぶってしまったりするのだが(それもどうかと思うが(w)、白いテーブルクロスにナイフフォークが出てくるだけでも緊張してしまう、という人もいるのかもしれない。それにしたって、妙に会話が弾んでないというか、ひたすら食べて次の皿を待ち、テーブル会計後もそそくさと出る、みたいな使い方を見ていると、他人の財布ながら随分と勿体無い金の使い方だなぁ、などと心配してしまう。まぁこれじゃ、会計を頼んだのに終わるのが遅い、などと怒る人がいるのも無理はない(;´Д`)。※訳注
まぁ当然「慣れ」というのもあるだろうけど、もし付け加えるならば、そこに「楽しむ」という視点の導入も大切じゃないかと思う。例えば同じ世代でも、女性同士の客なんてのはその辺巧かったりする。楽しむメシは飲み屋で騒ぐのみ、というんじゃ寂しいし、特にカプールなんかだと、この手の店に「来ること」が目的になっちまうのは、やっぱり「もったいない」と思うのだ。
……ううむ、話がオチなかったな。
今日の一滴="グラッパ:LA CENTENARA" (2004/01/15)
何故か昨夜、今日風邪を引くことが決まったので、早速今朝休暇を取り、風邪を癒すために昨日の面子で都内茶葉ツアーに出掛ける(ぇ)。まぁここ数日仕事暇だし……。
まずは青山ティーファクトリーへ。ここに最近入荷した、ありえない旨さのディンブラを同行人に是非飲ませたくての選択である。当然、自宅にも購入済。セイロン茶というのは安く手軽なせいか質の悪いモノが多く出回っており、逆に良質のセイロンを日本で探すのは大変なのである。そんな中で、絶品の茶葉を自身買い付けてくる店長のおっちゃんには頭が下がる。っていうか、本当にセイロン好きなんだろうなぁ:)
今回のディンブラは、セイロン紅茶特有の「いかにも紅茶!」という香りに加え、濃い緑のような良質の「青臭さ」がどっしりと埋め込まれている感じである。飲み口も濃厚なハードパンチャーであり、しかし渋みは長時間入れてもほとんど出ず、スイスイと飲めてしまう。紅茶好きにはたまらない逸品である。(時折誤解があるけれど、渋さと濃さは別物。渋みが旨いダージリン等もあるけどね。)
続いては、ひと息入れるために件の茶屋@銀座に。この如星の「持ちネタ」は同行の二人もまったく知らなかったらしく、気に入ってもらえたようで何より。ほうじ茶の一杯に驚くほどの幸せを感じられるこの空間で、和装の話などをひとくさり。
「茶葉部門」の最後は、銀座まで来てるという事でマリアージュ・フレールに。ここでは如星のお気に入りのお茶2種、ぶどう氏には「1854」を、香麟さんには「ロータス・ロワイヤル」を勧めてみた。自分には、初めて試す「ボーディダルマ」、雲南紅茶とダージリンのブレンドを頼んでみる。
「1854」は何度か日記でも触れながら解説してこなかったなぁ。ジャスミン、青茶、紅茶のブレンドで、全体がシルバーチップスで出来ているかのような、非常に繊細で柔らかい香りのお茶である。紅茶、中国茶の双方から、お互いの繊細な部分に歩み寄っている感じだ。一方の「ボーディダルマ」は、雲南らしい金色の甘みと、ダージリンの苦味のバランスが丁度いいお茶だった。この辺り、流石150年の伝統に裏付けられているというか、マリアージュのティーブレンダーの力量は他の追随を許さない領域なのだなぁ、と改めて実感させられてしまう:)
程よく茶腹になった辺りで、銀座裏手東京方面にある、某同人印刷所東京事務所を、両名より神慮の機械次回印刷所候補として紹介され(笑)、そのまま腹ごなしに散歩を続け、八重洲方面に。香麟さんに「リカーズハセガワ」を紹介するためである。……うん、今回は「仕入衝動」に無事抵抗できました、っと。
こうして並べてみると、まぁよくもこれだけの「水物」を巡ったもんですな:) そして今日もオチなし。
夕食はぶどう氏持ちネタ披露。某おでん屋@湯島。
……多くは語るまい。「ずっと継ぎ足したりなぞしたら、雑味が増えるだけじゃないかい」と明言する澄んだダシ。この上もなく濃密な味の大根に、からしではなくわさびの辛さを添えて。昆布かと思うほど味も歯応えも強い長いワカメ。おでんに至るまでのサイドオーダーも、どれもこれも逸品ばかり。
店名はあえて書かず。興味ある方、一声お掛けください:)
今日の一滴="日記嫁。" (2004/01/16)
先日湯島の帰りに、噂には聞いていた「Cafe Anise seed」に行ってみた。
できてから結構経っているけれど、なかなか足を伸ばす機会がなかったのだが……。アニスのすぐ裏手で呑んだ帰りにあまりに寒かったのと、メイドの偉い人と被服を極めし女性という、初訪問には最適の同行人がいたこともあり、ツイと足を向けてみたわけであります。
まず総論。服装、内装、飲食、サービスのどれを取っても、いわゆる「メイド系カフェ」という枠のなかではずば抜けている。というよりは、別系統の店と呼んだ方がいいかもしれない──各種「萌え」などの秋葉要素を盛り込んでいるけれど、全体として「地に足のついた造り」だな、と感じたのだ。ある程度「学園祭風」のノリがあり、それを受け入れてきたアキヴァ系の人にはこれだと逆に辛いかもしれないけど、その上でメイン(?)の制服もWRさんも一頭地を抜いているので、その道の人も客として馴染めるのかも。以下、寸評。
メニューはそこそこのバー並み。上記二人と如星は横浜某Bar仲間でもあるけれど、その三人ともが自分の好みの酒を飲んでいられたぐらいである。メニュー上のカクテルの多さは単なる親切さの表れで酒の揃えとは無関係だけど(原酒材料の組み合わせで無限に増やせる)、この店はスピリッツ・リキュールもキチンと置いている。実際、俺が飲んだのはアートベック17年、他の二人はマッカラン12年に軽井沢9年だし:) また適当にカクテル名を言えば普通に作ってくれる点も、飲み屋というより普通のバーである。
今回はフードを頼まなかったけど、後日試した限りでは、ラインナップも味もそこそこ良い。つまみ系はそこらのバーフード程度のレベルはあり。お茶とケーキもあるので、喫茶的な使い方でもさほどは困らない模様である。ここのハーブティーはその名も「アニスガーデン」1種類のみだけど、ティーバッグなどではなくキチンと出されており、茶飲みも満足のレベル(・∀・)
B1F、B2Fの2段構造。階段は店内中央に広く吹き抜けて取ってあり、閉鎖感はない。この階段を昇り降りするメイドさんを楽しむ、という副次的要素も考えられているのかな。木目調に暖色系のライティング、夜はライトダウンして雰囲気もよい。そもそもが飲食店向けの造りなので、秋葉のオフィスビルを強引に改装したような無理がない分、自然である。この辺は秋葉だと仕方ないんだけどね。
ちなみに、飲食店の重要ポイントであるトイレ、この手の店では初のAランク(何)ですよ。
つまり、今までのメイド系店舗であった、メイドさん「以外」で興醒めする部分が、むしろ「満足」を引き出す側に回っているのだ。これは特筆すべきことだろう。
そして、肝心の制服とサーヴィス。大満足(゜∀゜)。
これについては長くなったので、後日編にて続きを。
今日の一滴="ラガヴーリン16年" (2004/01/17)