ご連絡が遅くなってしまいまして大変申し訳ありませんが、先日告知しました「道は遠く夏の彼方へ」の通販分は、水曜日時点で全て完売してしまいました。ここに御礼申し上げると共に、その後お申し込み頂いた皆様には、告知が遅れましてご迷惑をお掛けいたしました。
完売後にお申し込みいただいた方々にも、全て返信メールを送らせていただいております。順次送信してきますのでしばらくお待ちくださいませ。
また発送処理は連休中になるかと思います。発送が完了次第完了メールをお送りいたしますので、こちらももうしばらくお待ちください。
というかですね、こんなにお申し込みを頂けるとは思っていませんでした……本当にありがとうございます。また付記いただいたコメントにて「早く新作書けモルァ」というお言葉も頂きました。我が身の遅筆に汗顔すると共に、大きな励みとして執筆を続けたいと思います。
やはりどんな小さな言葉でも、反応でも、自作に頂けるというのは嬉しいですねぇ……。そんな皆様のお言葉が如星の筆を支えております:) 今後ともお見捨てなきよう、よろしくお願いいたします。
先日から「マリア様がみてる」をパラパラと再読中。二次創作に触発され、また自分でも書いてみようと思いながら読込中というわけである。というわけで、二次創作予定を踏まえ、ここらで自分の頭の中を整理する意味でもキャラ寸評を。
主要登場人物の中で誰が一番好きか、と言われれば、定番と言われようとも
そんな彼女を書くとするならば、原作と同じくケースは2パターン。狂言回し、オールマイティ・カードとしての彼女と、彼女自身を扱ったものと。前者は使いすぎると「機械仕掛けの神」になってしまうので要注意ですね。同人作品にはアリガチンです。一方の「彼女自身を扱ったもの」は、非常に如星好みの、冷たくも暖かい、そんな話に仕立てられそうですねぇ。
なお純粋に好きなキャラといえば現白薔薇ファミリーのお二人はなかなか。お姉さまたる志摩子さんは、乃梨子よりも聖さまとセットでないと創作にはしづらいのですけどね。
また一応男性としてフツーに好みの女性は?と聞かれれば、実は理想なのは黄薔薇ファミリーの由乃さんじゃないでしょーか。元々山百合会メンバーは御大作品の軍人どもかと思うぐらい、言葉の掛け合いにイギリス紳士のような知性を感じてしまうのですが:) 中でも彼女は、人情を愛し気配りを忘れず、理知的な面もあり、しかし一方で思い切り我が侭だったり甘えん坊な性格も併せ持つなど、ただ飽きないというだけでなく、持ちつ持たれつで長く気持ちよく付き合っていけそうですよね。後述する祐巳や瞳子の突っ走りとは一味違う暴走っぷりは好みです。あー令さまが羨ましい:)
逆に、明らかに悪役として登場したキャラを除いて、主要キャラで嫌いな人は……と聞かれると、実は真っ先に上がってくるのは主人公こと福沢祐巳なんですよねぇ。如星はあーゆー「微妙な配慮のできない人間」は、嫌いとまでは言いませんがイマイチ好きになれないのです。彼女、佐藤大輔作品なら最後には必ず御大に酷い目に合わされるクチですね(苦笑)。まぁ「マリみて」は祐巳たんの成長物語でもあるので、大目に見ていきましょう。
すっぱり「嫌い!」と言えるキャラは、これまた安直と言われようと瞳子ですかね。まぁただムカつくという話ではなく、「自らの正当性を信じて疑わない」タイプだという点と、「自分の舌剣の威力に無頓着」という点で本質的に好きになれません。言葉で相手を叩きのめすのは、相手を椅子に縛り付けて殴るのと本質的に違いは無い、と如星は思ってます。それこそマブラヴの腕力の例え話ではないですが、鋭い舌剣を持つ者は、せめて相手に与えるダメージを知った上で振るって欲しいモンです。……ま、つまりは同属嫌悪みたいなものなのですが。
……とまぁ思いつくままに駄文を並べてきましたが、やっぱりマリみての魅力は、これだけ多数のキャラが立っているという所にあるのでしょうなぁ。如星が未だにFF6が好きな理由もその辺りにあったりするのですが、世界観に負けぬキャラを立たせるというのは、少ない主役数ですら、本職でもできてない人がいる(ま、同人か本職かでスキルは計れないし、ラノベ書きなんて論外さんが多くて困るんすが)ぐらいですから……。人気の出る作品というのは、例え少女向けのライトノベルであっても、やはりそんな骨太な造りを持ってるモノなのでしょうね。
Summary="−−−−" Physical:-- (2003/09/11)
所詮リーマンの自己実現とやらはオフタイムをどう過ごすかに掛かっている──とは何処かの誰かさんの台詞らしいが、本日も早々に仕事を切り上げて一路アキハヴェルグへ。必要がないときは、全力で
というわけで、とら→Cos-Cha→村役場という、まぁこの上もなくヲタな巡礼を。あ、その前に久々のセガフレに寄り、エスプレッソとアマーロで一杯やるのを忘れずに:) 砂糖をどっさりとエスプレッソに入れてかき混ぜず、まずはエスプレッソだけを半分以上、そして残ったカフェとザラメ状の砂糖にエイヤとリキュールを流し込み、軽くゆすってキュッと呷る──という飲み方、あまり知られてないのかねぇ。ま、エスプレッソと各種リキュールが出る店じゃなきゃできないのだけど。セガフレがチェーン系でそれを可能にしてるってのは偉いモンだ。
とらでは「資料集め」と称して、マリみて関連の同人誌を何冊か査収。マリみては元々小説なおかげか、同人小説のレベルはすこぶる高くて良い──といっても無論ピンキリなのだけど、ピンが高いジャンルはやっぱり楽しい。往年の最盛期はいざ知らず、今や例え壁になるようなところでも、WebのSSを紙にしました程度の短編を連ねて売っている(そして売れてしまう)葉鍵系とはえらい違いである。結局ギャルゲ小説でそれなりのLvがそれなりの数で残ったのは月姫系ぐらいなのか……あ、君望物書き陣も今後ともよろしく(w)。
久しぶりのCos-Chaで、相方とぶどうさんとで軽く食事を。あのエスプレッソマシンやプロセッコを置いていたりと、店主はきっとイタリア好きに違いない。……だったらいっそ近所のセガフレ辺りと提携してしまえば良いのに、などと夢想してしまうんだが:) それにしても、こーゆーメイド系店舗も、服装がメイド服と言うよりはコスプレ風なのは土地柄構わないから、もう少し内装に金掛けてくれりゃあねぇ……。
これまた数ヶ月ぶりの村役場オフ。こすちゃで散々ぱら食ったにも関わらず、村役場でも結構がっつりと食う。そういえば、ちゃある師匠、如星、ぶどうさんという、元物書き道場組がオフラインで一堂に会するのは相当久しぶりですな。過ぎ去りし日々と、これからの君望的物書きについてつらつらと語ったり。そして忘れちゃいけねぇ、ちゃある師匠は年貢の納め時ご結婚されるそーで、その前売り先行お披露目を。めでたいことです:)
久しぶり尽くし、最後はぶどう氏と東海道線で南下しつつ。毎回このときは、妙に昔語りになるのは何故だろう?
Summary="−−−−" Physical:-- (2003/09/12)
リニューアルした新宿伊勢丹のメンズ館に行ってみました。
んー、なんつーか「巧いなぁ」の一言。全体的に若者向け過ぎず、配置や内装に到るまで、男性向け、いや紳士向けに、かと言って決して親父臭くはならずに徹底されている点が非常に心地よい。エレベーターの内装に到るまで、シックにまとめられているしね。
そのポリシーが一階、すなわち店の顔からして徹底されている。そもそも、大抵のデパート1Fを埋め尽くす化粧品とアクセサリーの臭いが無いと言うだけで、これほど入りやすさも雰囲気も違うのかと思うねぇ。一方で、女性にとってのアクセサリ的な存在である革小物や喫煙具を揃えている点は、狙う方向は男女変わらぬといったところか。
何より感心したのはフレグランスコーナー。香水系にしてもルームインセンスにしても、ほとんどは女性向けか、若い野郎向けのブランド志向、といったエリアがほとんどだけど、ここは「香り」などというモノを初めて扱うような人間でも立ち寄れるような落ち着いたブランドばかりを扱っているし、スキンケア用品等も「入門」しやすいよう(女性にはお馴染みらしいが)スターターキットを揃えている。我らの愛するサンタ・マリア・ノヴェッラを扱っていたので評価が高くなっているのかもしれないけど:)
服装関係はまぁ特筆するほどではないけれど、ツボを押さえたラインナップ。でもむしろその揃えよりも、フロアに年配の男性を多く配置している辺りが非常にポイント高し。なんつーか、馴れ馴れし過ぎないのがいいし、第一年配の人間なら、若造に好みを指図されるというのも面白くなかろう。細かいことだけど、考えられているなぁ、といったところか。その他全体的に、案内人のレベルが高くてイイ。この辺は流石伊勢丹として培ったノウハウが活かされているのだねぇ。
この店、塩野七生女史辺りのように、常々「日本の男(45歳以上)」にカッコよくなってもらいたい、と思っている人々であれば、よーやく来てくれたか、といった感があるのかもしれない:) 今まで「この線」を自力で張っていた人々は、それこそ銀座辺りで自力調達してたのでしょう。でも、それよりも百貨店的にもう少し敷居を低くすることで、自分の目的のために装うという楽しみを、世の男性紳士諸君が味わってくれるようになれば素敵じゃーないですか。
……あ、別に俺ぐらいの年で行っても普通に楽しめますよ?:)
ベタ惚れに惚れ込んで、復刻スタイルのトレンチコートをスタパ流気絶買いしたのは秘密である。
Summary="−−−−" Physical:-- (2003/09/14)
ちゃある師匠、本日鬼籍を入れられたそうで、まずはおめでとうございます〜。
いつまでもお幸せに、とは敢えて申しません。お互いの心が相手を想う限り、お互いを幸せにし続けられるよう、これからも頑張ってくださいませ。「生まれる前から決まっていた」運命でもなく、「君無しでは生きていけない」脅迫でもない、他ならぬ自分たちの意志で決めた、そしてそのことが何より幸せな、お二人なのですから。
……で、師匠、以前話していた「書類不備で白ラベル」というネタはまだですか?(ぇ
Serieで前々から企画されていたデザートコースへ。デザートばかりで数皿、プラス各デザートに異なるワインを付けるというネタである。
で、旨かった……旨かったんだけど、やっぱりワインではヘロヘロに酔ってしまう罠。チョコレートに合う酒精強化デザートワインなんぞは、シェリー・ポート好きの俺にはたまらない味わいだったのだけど、その頃にはやっぱ味覚がおかしくなってしまうのデスな、肝心のデザート側の味をあまり覚えていないと言う残念さ……。甘いもの連続と言うことで、各品の量が抑えられていたこともあって、甘味大食いの如星には「味わっている間に終わってしまった」感が無くもないっす。
あと、やはり量が抑えられていても、デザートのみで4連続はちょっと甘味で舌が飽きますねぇ。量を減らすよりも、お汁粉に塩昆布をつけるという日本古来の知恵に従って、途中でちょっと塩味を効かせてくれたら、舌も胃もリフレッシュしたんじゃないかなぁ、と思ったのでした。
先日が母親の誕生日だったので、芹の菓子職人様にお願いしてバースデーケーキを作っていただく。……前々からのこの発注があったので、デザートコースを本気食えなかったというツッコミも。
ついでに敬老の日ってこともあり、バースデーケーキは祖母邸にてお相伴。定番ショートケーキなんぞよりも、自由にやっちゃって欲しいと頼んでおいた:) その結果は、甘味をさっぱりと抑えたマンゴーを使ったケーキ。さほど甘い物好きと言うわけでもない一家が揃って絶賛しておりました。流石。
Summary="−−−−" Physical:-- (2003/09/15)
最近気になったリンクを2つほど。
数多ある菅野よう子評の中では、一番するっと飲み込めてしまった文章。ちょっとするっとし過ぎかもしれないけれど、巧い捉え方をしているなー、と素直に思う。こういう事は、漠然と感じてはいてもなかなか言語化はできないモンですからね。
最近書いた「音楽≠共通言語」なんてコトにもチロリと触れられてるけど、その複雑な甘味と苦味の混合のような味は、確かに「大人の遊び心」なのかも。
脳味噌涌いてるんじゃないの。無いよりはマシ、という点は認める。だが毎年52万匹もの犬猫が殺処分されている、という「海外と比べても処分の多い異常な事態」
は、当然バケツに水を流し込んでくる側を何とかすべきであって、どうやって水を汲み出すかは所詮二義的な対策に過ぎない。ネットワーク経由で52万匹中何匹救えるか知らんけど、気安く飼ってすぐ捨てる、という人間側に手を入れないのであれば、それが「終生飼育」に繋がるなどとは到底思えない。
むしろ、オンラインで気軽に「救出気分」を味わって、即刻放棄なんてケースを想像してしまう如星は絶望しすぎなんだろうか? 過去に探偵ファイルがまとめたレポートを読んでおられる方は、俺と同じような感想を持つんじゃないだろうか。未読の方は是非全5回分、目を通して欲しい。
ワラタ。古典ネタだけど、非常に良くまとまっていたので。私的笑いどころは下の方なんだけど:)、上から下まで良く味が出てるなぁ、という感じ。
補足:プログラミングの世界では、とりあえず書いてみよう的なサンプルとして、"Hello World" という文字を画面に表示するコードを書く、という風習があるのです。そこさえ知っていれば笑えるかと思います。
Summary="−−−−" Physical:-- (2003/09/17)
先日書いた、マリみての「薔薇様方の読み方」は、きちんと本編あとがきに作者自身の手で「『さま』は付けない」と明言されていましたね。がーん。ショーック。
というのも、「ギガンティア」のような形容詞的表現(いやラテン語じゃ形容詞なんですが)で終わる尊称というと、どうも塩野七生辺りの描くイタリアの歴史的人物、といったイメージになってしまうのですよ。今まで純日本的呼称でほわほわに描かれていたイメージが……
宮廷社文庫「ロサ・ギガンティア あるいは優雅なる冷酷」より「ずいぶんと嬉しそうですね、ロサ・ギガンティア」
彼女はそのさらりとした髪を軽く手で梳くと、更に不適な笑みを浮かべてこう答えた。
「私の、そして君たち天使たちにとっても敵である新聞部を滅ぼすことができて喜ばしい」
そして彼女は続けて言った。
「リリアーナの敵を滅ぼしたのよ」
祐巳は、思わず聞いていた。
「リリアーナ?」
ロサ・ギガンティアは、その鋭く光る眼で、未来のロサ・キネンシスをじっと見つめて言った。
「そう。リリアーナよ」
祐巳は目を見開いた。
リリアンの生徒 。その言葉は明治以来、シスターたちの辞書にしか存在しなかった。過去の山百合会のどのメンバーも、誰一人、この言葉を口にしたものはいなかった。当時のリリアン女学園には、薔薇ファミリー、新聞部員、合唱部員などはいても、「リリアンの生徒」はいなかったのである。
しかし、リリアンの統一は、ロサ・ギガンティアにとっては使命感から来る悲願ではない。あくまでも彼女にとっては、欲望である。ロサ・ギガンティアは、使命感などという弱者にとっての武器、というより寄りどころを、いばらの森に捨て去った人間であった。
……のようになってしまうではありませんか!(ならんて)
Summary="−−−−" Physical:-- (2003/09/18)
ちょっとした事情で、半月ぐらいプログラマの仕事を離れ、純自然言語を相手に格闘することになりました。いやー、人工言語ばかりを相手にしていると本当に気が滅入ってきますし、そもそも元々私はぷるぐるまでは無いのですから、各方面に回した手が実を結んで嬉しい限りであります:) わーい。
MagicSpiceに行ってみました。もちろん、札幌の方ではなく下北沢の方です:)
#IRCで「札幌ですか?」と聞かれた時、金夜に仕事はけて、その足で羽田に直行して札幌入りなんてのも悪くないかも、と思ったのは確かっすが。連休ですしねー。でもそれをするくらいなら、その足で台湾辺りまで飛んでしまいたいかも。滞在用品は現地調達でスーツのまんま。うひー。
なんでも「インドネシア・タイ系のカレーでスープ」屋だそうであります。日記書きさんらの間で話題に出ることが多かったので、カレー好きとして一度は足を向けねばと思っていたところでした。いやー、しかし下北沢なんて完全に行動圏外っすからね。遠い、というのではなく、行動導線にまったく入らないというか。昔「ほしのこえ」をTollywoodに見に来た時以来っすね。
店はWebにあったように、やかましい喧騒を避けた辺りにポツリと赤い建物が。内装まで赤基調でブラックライトという凄まじい雰囲気でしたが悪くはありません。カレーの色が分からないのは困ったけど。アジアというと怪しいミステリー調に捉えてしまう辺り、日本人のアジアの概念が一昔前の西欧人みたいなのは笑えるなぁ、などと全然関係ないことを考えながら席へ。
素直に初来店であることを告げ、メニューはお勧めに従ってスペシャルシーフード。実は高かったというのは後で気づきました:) 辛さは日記者のお勧めに従って「メニュー上の最辛」たる「虚空」を。まぁ虚空内はさらに数レベルあるらしいのですが、初めてなんでその一番下にしておきました。ちなみに相方は「涅槃」で特攻。
──結果と結論。辛さはまぁ普通(・∀・)。シーフードなんでマイルドになってしまったのかもしれませんが、かなぴーのセミホットよりちょっと辛くない程度かなぁ。かなぴー経験以来、ここまで辛さ耐性のついた自分に驚きもしますが。……が、問題は「スープカレー」だという所。軽くむせたりしたときに鼻の奥が痛くなるのデスよ! あと完全液状だからか、胃の中が満遍なく熱くなってしまってちょっとつらかったっすね。
辛いといっても味わいがしっかりしていて、単なる辛味技ではないのは確か。スープという通り「具材のカレー煮込み」のようで、具材のダシがしっかりとカレーに溶け込んでいて、旨味をじっくり味わえました。ただし、やっぱり俺の好みは「スパイスの煮込み」たるインドカレーなのだなぁ、というのも再認識もしたのですが:)
Summary="−−−−" Physical:-- (2003/09/19)