二言目には経済制裁、経済制裁と唱える人々は、まぁ別に結構なことだと思うが、それでいて自身を「平和主義者」とでも見なしているのだとしたら大笑いである。経済制裁は、札束という軍艦を浮かべた砲艦外交と何が違うというのだろう? しかも独裁的国家に対する経済制裁の弾丸は、相手国の最も弱い人々──つまりは一般市民──を優先的に直撃するのである。民家ばかりの街を空爆していくのと似たようなモノで、現実には精密爆撃など夢のまた夢。独裁国家の中枢や軍隊に対しては大した効果を生むことが出来ない上に、一方で一般国民には(独裁的自国政府ではなく)相手国への怨恨ばかりを積もらせ、その後の処理を複雑にしてしまうおまけつき。軍事的にも人道的にも意味がない、まさに空爆と変わらないんじゃないだろうか。自分とこの兵士(国民)が死ぬのは嫌だから、遠くから一方的に殴りまっせ、というワケだ。
一衣帯水の距離に、日本への怨恨を積もらせた国が新たに出来たらどうなるのか。何故アメリカはイラクで泥沼にアゴまで埋まっているのか。そういう想像力を働かせることはできないのかねぇ……。
今日の一滴="−−−−" (2004/05/10)
ノートPCのディスクが飛びました……_| ̄|〇
日記は今週分補完中なんですが、外で一切作業できなくなってしまいました……。普通なら即ディスク交換したり、PC自体を買い替えたりするんですが、今回の場合、実はすでに新ノートPCは発注済。特殊ルートのため納期まであと少しあるという「隙」を見事に突かれてしまった形で、身動きが取れないのであります(涙)。
古いノートPCからディスクを引き抜いてきて、ここに暫定環境を構築して乗り切る予定です。……こうなれば、新ノートの早期納品を祈るばかり。嗚呼。
今日の一滴="−−−−" (2004/05/14)
昨日は何処かで夕食でも入れてから、久々のStonefree@横浜に飲みに行こうと思ってたのだけど、どうも何処でも晩飯を食う気にならず、本当の久々に、Stoneで全部まかなってしまうことにした:) その気になれば河岸を変えずに食事と酒の合わせを楽しめてしまう、ってのがStoneのいいところだね、やっぱり。
最近はアニスに出没することが多かったのだけど、あの店でも酒は結構楽しめる。なかなか渋いモルトをおいているし、薬草系のリキュールは意外なほど豊富。締めのハーブティ・紅茶も旨いし、最近はフードも結構力を入れてきているようで、元々イタリアンの色が出ていたこともあり、赤のベルモットとカプレーゼでスタートし、ペペロンチーノの一つも入れ、肉を食い、その後はゆるゆる酒を楽しむも良し、お望みとあらばグラッパとエスプレッソで──このエスプレッソの薄いのだけが悩みだが──締めるという、なんともイタリア風の楽しみ方もできてしまう。
しかし、それはやっぱり「飲める酒がある」であって「飲める酒を選べる」ではないのだ。アンティパストにしてもメインにしても、バリエーションは日替わりでつけているというのが実際のところであり、ある意味「プリフィクスされたアラカルテ(?)」と言えなくもない。もちろん、やはりアニスの主眼は被服とメイド様方であり:)、そこでこれだけのメシと酒が楽しめるというのは、店としては十分過ぎる存在なのである。 だから、これはお互いを比べようという話ではない──何せ店の主眼も客の目的も違うのだから──のだけど、やはり昨日Stoneで上から下までがっつり楽しませてもらうと、「選択する楽しさ」(そこには選択「してもらう」楽しさも含まれる)の存在を改めて認識しなおしてしまうのだ。しみじみと。
というわけで、マディラを使ったホタテのカルパッチョから、ローストビーフに至るまでのフード、ピートを炊かないモルトに始まり、ポート、珍しく普通にヘネシー等渡り歩き、最後にチーズをキッチリ楽しんで、幸せに帰還。アニスで小出しに満たしていた酒飲み、食道楽の欲望を、バレル単位で注ぎ込んだような感覚ですな:) やっぱ、ええのぅ。
今日の一滴="−−−−" (2004/05/15)