先日購入したサンタ・マリア・ノヴェッラのルームフレグランス。
元から普通の電球にはめ込み温めて使用する素焼きのリングが付いていたのだけど、部屋の電気スタンドではどうも使いづらい。別途香炉を買おうかとも思ったけれど、キャンドルを使うものは面倒だし、電球タイプはデザイン重視で光量=熱量の低い物が多く、余り香りが立たなさそうである。
そこで、通常タイプ(と言っても小さめ)の裸電球を使ったランプを自作することに。素焼きリングは既にあるのだから、要は電球が上向きに立ち、かつ適切に光源がシェイドされていればいいのである。スイッチ・ケーブル付きの素電球立てはハンズで見つかったので、あとはシェイド。剥き出しでは美しさに欠けるので、何か耐熱性のある覆いは……そう考えていて浮かんだのが、紅茶缶。最近はブランド物の紅茶はあまり飲まないのだけど、以前頂き物で飲んだハロッズの缶を、デザインが気に入ったので捨てずに取っておいたことを思い出した。
……で、結果が上の写真。缶の側面下に穴をあけてケーブルを通し、底からネジを通しこんで電球スタンドを固定。それだけでは光源が上から覗いてまぶしいので、丈夫で風合いも良いパーチメント紙を缶の口に沿って巻いて完成。しばらく点灯してみて、紙の耐熱性にも問題が無いことを確認し、完成である。
とまぁお手軽に作ったランプだけど、これがなかなかの出来栄えである。60wタイプを使うことで香りも良く立つし、やっつけでつけたパーチメント紙が白熱灯と相まって柔らかい光を室内に投げ掛けてくれる。アロマランプとして作成したけれど、夜のルームライトとしても十分実用になることが判明したのだ:)
そんなわけで最近は、香りの繊細なお茶を飲む時以外、夜自室にいる時はほとんどあのサンダーロの香りを室内に漂わせている。かつて憧れたフィレンツェ本店のあの匂いが、自然に自室に馴染むようになればいいな、などと願いつつ。
今日の一滴="−−−−" (2004/02/11)
恋人たちにブイヤベースを食わせるSerieが小粋なのか、ブイヤベースを選ぶ二人連れが心得ているのか。なかなかに興味深い選択肢である。
今日は「受渡し」を兼ねて久々にゆっくりカフェセリで晩飯でも食おうと思い立ち、先日の轍を踏まぬよう一声電話を掛けてみたら、本日ヴァレンタイン向けの軽いディナーがあるとのこと。折角なので相方と一緒に賞味してみることにした。その際、申し訳ないが2階は埋まっている、という確認をもらう。……確かにカフェセリ、特にオープンカフェな1階に比べてプライベート感の高い2階とくれば、「バレンタイン」に相応しい雰囲気を演出してくれる。なかなか粋な選択をするじゃないの、と見知らぬカプールを賞賛しつつ、一方のワシらはあくまで「ゆったり、でも軽く」を考えていたので、特に気にするコトもなく一階で席を押さえてもらう。
しかしこのヴァレンタインディナー、主軸は「ブイヤベース」なのだ。言わずと知れた魚介類の煮込み、要するに南仏の魚介鍋である。当然、貝類や海老が入っているわけで、とことん食い尽くそうと思えば、トマト汁に浸った海老の殻から身を剥がしてしゃぶり付く感じになる──そう、ブイヤベースと言うシロモノは、気取って食うコトが極めて困難なメシなのだ:)
似たような話で「ミルフィーユカップル」というネタもある。ボロボロ散らかり易いミルフィーユを雰囲気の良いカフェで頼める二人は、関係の成熟度が高い……というヤツだ(実は素直に倒してから食べりゃいいのだけど)。今回のブイヤベースなんてのも正にその類のシロモノで、特に芹2階の雰囲気の中、彼女/彼氏の手前、手づかみなどもっての外、ナイフとフォークで身を剥がそうと頑張るも、ずるりと滑ってトマトソースが相手の服に飛ぶ……なんてシチュエーションにハマると非常に気まずかろう。
しかし一方で、バレンタインの夜なんて大抵はチョコの受渡し程度。そこで「折角だからちょっといい晩飯でも食おか」なんて台詞が出てくる付き合いは、元々十分に成熟してるんじゃないか、とも言える。それが言えるようであれば、既にブイヤベースなんぞお互い遠慮もなく食える連中ばかりだろう──
つらつらと、徒然に。恋人たちにブイヤベースを食わせるSerieが小粋なのか、ブイヤベースを選ぶ二人連れが心得ているのか。なかなかに興味深い設定であったのだ( ̄ー ̄)
今日の一滴="酒:マール(名前忘れた……)" (2004/02/14)
最近萎え気味なこともあって今日は一日引きこもってFateでもやってようと思っていたけど(ダメジャヌ)、あまりに天気がよかったので、誘いの声に乗って軽くお出掛け。久々にみなとみらい辺りに繰り出して、ホテルランチでも食って気分を変えることにした──といってもただのランチブッフェだけど。
新規開通しているみなとみらい線にて進軍。完全に新しいデザインでフルスクラッチされた横浜地下駅は全体として近未来がかった雰囲気で悪くないのだけど、何処かTDLのアトラクションにでも並んでいる気分になったのも事実である。SF的デザインを安く見せないのは大変なことなのだ:) ……子供よろしく最前車両で地下トンネル内を眺めているうちに、みなとみらい駅に到着。話には聞いていたけれど、ホームから見上げると直接クイーンズスクウェアの吹き抜けに繋がっている様はかなり面白い。商業施設と駅のホーム自体が完全に同一空間にある造りは、当初から地下鉄を想定してゼロからデザインできた建物の勝利、といった感じだ。元々クイーンズスクウェアのガレリア・フロアは、石造りのトーンとシンプルな時計の配置で何処かターミナル駅を想像させる雰囲気があっただけに、そこから直接見下ろすと電車の発着が見えるとゆー「景観」は、このフロアの最後のひと欠片だったのかもしれない。この上は駅/空港風の架空発着アナウンスでも鳴り響かせて欲しいモンだ:)
パンパシフィックでの昼飯は至極快適に。家族連れなども多く騒がしかったけれど「心地よい」範囲内だし、何より混んでいてもサービスのレベルがカチリと落ちずにはまっていて心地よく、パンパシの好感度フラグが+7ぐらいされる(笑)。
それはそうと、せっかくこういう店ではテーブル会計ができるのに、おまけにこれだけ混んだ状態で、どうしてみんな律儀に伝票握り締めてレジの列に並ぶのだろう(´・ω・`)
今日の一滴="−−−−" (2004/02/15)