東京八重洲の酒屋にアイラモルトを補給しに行きながら、ふと以前酒の趣味の理由、というネタを書いたのを思い出した。元々は「量が飲めない」というネガティブな理由から始まった酒飲みだけど、それが今や趣味も極まり、こうして町の酒屋じゃ置いてないモルトを自宅用にいそいそと買いに来るようになったかと思うと、なかなかに感慨深い:)
しかし結局のところ、この趣味は未だ「消費者」としてのレベル。当然、万巻の書の如く酒を極めているバーテンダー等に知識面で敵うわけがないが、そこはそれ。敵わぬものと割り切って、逆にいろいろ勧めてもらいながら呑んじまうのが楽な楽しみ方である。
一方で自宅用に酒を買おうと思っても、普通の店員にそこまでの知識は無いし、ぐぐる様に聞いて得られるコメントも、今ひとつ実感が湧かないことが多い。結局バーで飲んだことのある酒を仕入れるのが無難なのだ。……が、この八重洲の酒屋は、そこが面白い。大抵の酒については、かなり詳しく相談に乗ってくれる。自分の好みと普段飲む酒で、あるいは贈り物でも相手の傾向等を聞き、お勧めの酒をアドバイスしてくれる。
……というわけで、今回は自宅用基準モルトの選択肢としてボウモアを上げていたのだけど、見てみれば通常のシングルモルトに加えてシングルカスクモノ、さらに通常のシェリーのみならずポートやクラレットまである異酒樽仕上げなど、単なる熟成年数の違い以外の品揃えがズラリと並んでいる。普段飲んだことがあるのはせいぜい12年モノ程度な俺に、当然違いが分かるわけはない(そりゃ異酒樽仕上げの想像は何となくつくけど……)。結局店の親父さんとの会話の結果、最後まで迷った「Darkest」と「17年」を「基準モルト」という観点から「17年」に絞込み、めでたくお買い上げ、帰還。まるでバーカウンターのようにその場でアドバイスしてくれる、ってのは本当に助かるねぇ:)
今日の一滴="シェリー:アレキサンダー・ゴードン" (2004/03/12)
久しぶりに以前書いた「Aniseseed」へ。久しぶりとは言え2週間ぶりほどだけど、今日はなんとB2フロア貸切なのである:) とあるオフ会なのだけど、主催は如星自身ではなく、如星が一度連れて行った某先輩友人がドはまりした結果の選択なのだ。うーむ洗脳力恐るべし。
元々気が置けない連中の集まりというコトもあるのだけど、やはりアニスの本筋、B2貸切という点で、以前B1でオフをやった時よりも格段に楽しかったのは事実。前回の面子には大変申し訳ない、という勿体無かったかも。──基本待機エリアたるB2では、自然とメイドさん方とのインタラクションも多いのである。そのインタラクションを積極的に楽しんでしまえる人間が揃っており、メイドさん方もノリが良いという段階で、これは盛り上がらぬわけが無い:)
今日如星がお名前を確認できた範囲では、かずはさん、ほたるさん、雪さん、姫奈子さんによるおもてなし。カウンター内には彩花姐御──今日は酒の話をする余裕が無かったのが残念。それにしてもなんというか、皆さんキャラが立ってますねぇ……(褒め言葉。)。自分の可愛いところと、自分のネタな部分を、嫌味なく前面に出している辺りが好印象。それが天然か計算かは、如星には何の違いももたらさないのであります(・∀・)。\
フードも今回選んだイタリアンは予想以上の出来で、皆様にもご好評だった模様。サービングと共にご満足いただけたようで何より。またこの会定番の「誕生月晒しプレゼントプレイ」に自分が当たっていることをすっかり忘れてたけど、自分にはわりと普通な「どこいつのピンバッチ記念セット」で一安心(w)。「晒し」の伝統はもう一名、今回主賓に送られた某フィギュアで見事に守られましたとさ。
最後に例の萌えメニュー4つのオーダーを通し(20人を前にした萌えメニューの解説という名の羞恥プレイ感謝です>ほたるさん)、会計後には山のようなポイントカードと、期間中にもらえるというラミカが43枚という大ネタをかまし、盛況と共に無事散会。最初から最後まで本当にお店の方々には感謝でした。
ちなみに今回のB2貸切、お一人様5000円にてフードコースとワンドリンクつき。この占有感と食い物レベル、彼女たちのサービングを考えれば、決して高い部類ではないと思う。20人級を揃えるというのが大変だけど、個人的には大変お勧めであります。……なんか次回の幹事に任命されましたが、如星に依頼ってことはもう一度ここでやれってコトですよね?:)
今日の一滴="ハーブティ:アニスガーデン" (2004/03/13)
昨日のアニス後、そのまま秋葉のファミレスで軽くコーヒーを(まっとうなコーヒー屋は23時で閉まってしまう)すすっている時に、一部の面子が「イノセンス」ネタで盛り上がる。当然鑑賞済みの連中で、見ていない俺はしょんぼり。 ……しかしよく考えてみれば、明日特に予定はない。ささっと時間をノートPCから確認する。加えて同志一名発見。ウム、これは行くしかない。レイトショー決行である。
というわけで、秋葉から終電で六本木ヒルズに出て、ヴァージンシネマでイノセンス見てきました。25:50から。いやー、こういう馬鹿やるのは久しぶり、月並みな台詞ではあるけれど、学生時代を思いだすね。体力が許せばだけど、たまのこういう行動はマキアヴェッリに倣って言うならば「脳味噌についたカビをこそげ落としてくれる」というか。冷静に考えれば、結局は翌日前半を寝て過ごし、おかげで後半も何もできずという具合で折角の休日を潰してしまうような行為なのだが、馬鹿をやる時にそういうコトは問題ではないのである:)
ちなみに映画の感想は別立てで。
これはネタとして日記に書ける、と気づいた瞬間、我々はその誘惑に抗うことなどできなかったのだ……。
すなわち、今なら『アニスシードのオールナイト・ラストオーダーに行きました』というネタが日記に書ける、と(苦笑)。というわけで、深夜の東京をタクシーで快適に飛ばし、0430時の湯島某店にエントリーである。──実はフードのLOは0400時で終わっていたのはご愛嬌。それも特別メニューの1つをお願いしてみることで、無事マトモな食い物にありつくことができましたとさ(かずはさん、お取次ぎ感謝:))。マディラソースのパスタは残念だったけど、映画後の夜食としちゃ、このクオリティのピッツァは上等すぎるくらいですな。
イノセンスなどと言う濃厚な映画の後、明け方のハイではあるが気だるい精神をメイドの喧騒に沈め(後で聞けば、普段はもっと深夜バーらしく静かなのだそうだが)、映画の余韻を語りながらゆっくりと喉に流し込むアイラモルト、ボウモア12年の旨いこと。自宅基準モルトにした17年に比べれば丸みには欠けるけど、燻した蜂蜜のような香りと甘みはボウモア以外の何物でもない。ホゥ、と小さくため息ついて、しばし被服の布擦れを愛でる、そんな午前五時。
明ける夜はただ人形の夢の如く。為したるは馬鹿の極みでも、得たるは華と至福の刻也。
今日の一滴="モルト:ボウモア12年" (2004/03/14)
「例え鼻毛を抜きながらでもいいから、遅くまで時間を掛ける事が美学である」
……なーんて言いだす香具師が大変少ない辺り、純日本型企業に行かなくて良かったなぁ、と思う次第である。その、どうせ仕事終わって帰ったらテレビ見て寝るだけだ、趣味は会社の呑み会、なんて認識を強制共有させられちゃたまらんデスからね。
比較的恵まれている、と思う反面、恵みは自力で購うモノだという認識も新たにする今日この頃。
今日の一滴="−−−−" (2004/03/17)
前々から誘われていたアニスシードの
結論。真面目な酒と、さらに真面目なフード(終夜時限定に近いスペシャリテだけど)、そして語れる相手がいるというだけで、冬の夜長は楽しい、ということである。S氏仕様エビチリやモルト・シリーズをゆっくりと堪能。そしてさらには、通常営業時では味わえない「ノリ」を持った美しいメイド様方がいらっしゃるのですから:)
その楽しさで盛り上がった故か、以前から某氏とのジョークで上がっていた「萌えマティーニ」なんて空想を具現化させてしまったり。伝説に寄れば、マティーニのレシピは268種あるという。そして今宵ここに、栄えある第269種マティーニをその歴史に書き加えるものである──以下、レシピ。
チャーチルの愛したとされる、「ベルモットの瓶を眺めるだけで飲む」エクストラ・ドライ・マティーニのアレンジレシピです。また「ベルモット」という囁きの代わりに、ベルモットを一口飲んだ女性の吐息だけを使用すると、エクストラ・萌え・マティーニになります。
……すいません書いててアホらしくなってきましたが(笑)、ネタというのは大真面目にやらなければならないのです。常に身体を張って全力で。しかしこのネタを実現するには
という全項目を、店も客もが満たしていなければならないという、非常に具現化条件の厳しい存在ですな! こんな条件を満たせる店、アニス以外に考えられないことは確かであり、かつ注文できる客も非常に限られてしまうでありましょう──今宵の幸運を言祝ぎながら、善き酒の匂いに酔う。また楽しからずや:)
追伸:本家で晒されていました(汗)
今日の一滴="酒:モルト・余市十年" (2004/03/19)
【2004-03-21-日】
【メモ。】
ねんがんの パークホテル東京に 泊めてもらいました。
な、なにをするきさまらー(略
今日の一滴="−−−−" (2004/03/21)