VERBA VOLANT, SCRIPTA MANENT.
在日ヴェネツィア共和国大使館付末席茶汲官の如星でありますが、このたび本国政府より召還命令を受けまして、共和国の忠実なる市民たるワタクシといたしましては、直ちに本国へ向けて出発する次第でございます。
ヴェネツィア本国にて元老院並びに共和国議会に出頭し日本における同人出版文化について報告いたしました後には、宿泊先より無線通信によって後事を処理する予定でございます。一週間近くの滞在となりますが、なにとぞ急な出国をご理解いただきますよう。
共和国の忠実なる下僕
ルーシン・ウェイ
というわけで、この週06/02〜06/08の5泊7日間、ヴェネツィアに行ってました。特に最終日は夕刻まで遊んだ後、現地20時台のフライトで日本に18時に着くという体力無視の高効率滞在などしていたり。
この週の話を日記形式ではあまり書かないかと思います。ぶっちゃけもうぶらぶら散策しまくって飲み歩いてただけなので、時系列で思い出すとか困難だし。新調したデジカメで取り溜めてきた6.2GB分の写真を交えて、いくつかコラムっぽく書ければなぁと思ってます。
今日の一滴="−−−−" (2007/06/02)
本日ヴェネツィアより帰還。先日書いた通り、この間の話を日記形式で書くことは無いだろうけど、とりあえず雑感など。
まずは、全日程雨、雷雨という最悪の予報にも関わらず、本気で降ったのは帰還日のみ。それも夕立のような感じで降りっぱなしではなく。雨のヴェネツィアも風情はあるけど、降りっぱなしだと狭い路地だらけのこの街は歩きにくいことこの上ないのも確かなので、正直助かった。というか予報が雨のまま晴れ渡るって、予報の意味は一体……(苦笑)。
さてもう何度目かになるヴェネツィア。こういう旅行になると、もう「何処そこに行かなきゃ」という追い立てられる感覚がないので、本当にその日の気の赴くままにふらっと歩けるのが最高に楽かつ楽しい。車の一切無い心地よさ、何処へ行くにも歩くほうが早いという距離感、そして見ていて飽きないヴェネツィア迷路と、本当に「街歩き」に向いた都市なのである、ここは。
また今回は飲み歩きを決意。元々ワインに弱く一杯で酔ってしまうため、イタリア旅行では悔しい思いをしている如星。しかしふと「立ち飲み屋で一杯ずつハシゴして移動すれば、酔いも醒めるんじゃね?」と思い立ち(笑)、いつもフラゴリーノを買う店以外にはあまり足を向けていなかったバーカロをちまちまツマミ食いしてみたのが今回の旅行。いやさ、だって気持ちよく白のグラスを青空の下で空けながら、ひょいひょいとツマミ(チケッティ)を食ってると、不思議とフラッとした酔いは感じないんだもの。そのまま平気で街歩きを続行できたわけで、この戦術は意外と行けるのかも。結果、珍しく今回は「グラッパよりワインを多く飲んだ」旅になったのであった:)
なお写真について。今までどうしても「絵葉書的」な写真を撮ってしまう傾向があったので、今回は街中や、あと人を入れた写真を色々撮ってみようと考えた。また持ち込んだのは新調したDMC-TZ3だけど、この盗撮10倍ズームが思いの他楽しい。教会上方の像のアップや遠方を行き交う船など、普段とはかなり違う写真が撮れる。特に遠景を望遠で撮ると、ごちゃっと情報を圧縮して詰め込んだような楽しい写真が撮れることに気づいた。いやーこれは楽しい。結局調子に乗って6.2GBほど詰め込んできてしまった。
ま、結局ちょうど日曜日を挟んだ事もあり、教会での結婚式に集う「正装」イタリア人どもが眺められたり、偶然元首官邸中庭でカラビニエリ(憲兵隊)の表彰式かなんかに遭遇したりと、天気の事も合わせてなかなかの幸運に恵まれた旅行でありました。最後に酒買い込みすぎて機内預け品が重量超過になってしまったのはご愛嬌だけどね……。
あとフライト雑感などははてダの方に。
今日の一滴="−−−−" (2007/06/08)